2019.5.16 ヂヤンテイ君

マーケティングの歴史を辿ってみました【21】AISAS・AISCEAS・VISAS・SIPS

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

本日は、
マーケティングの歴史の続きとなります。

 

現在、マーケティング3.0の中でも
2000年代以降に登場したマーケティングの
概念を取り上げているところです。

 

本日は、AISAS(アイサス)から。

 

AIDMAと同様の購買行動モデルです。

 

このブログでも何度か既に紹介させて
いただきました。

 

A 注意(Attention)
I 関心(Interest)
S 検索(Search)
A 購買(Action)
S 情報共有(Share)

 

検索(Search)や情報共有(Share)が
あることで分かるように、

 

インターネット時代の新しい
購買行動モデルと言われています。

 

メディアミックスで宣伝広告
AttentionとInterest

検索サイトに誘導
Search

購買
Action

情報共有
Share

 

クロスメディアの購買モデルでもある
という話もあり、
なるほどなあと思いました。

 

2004年に電通が提唱したようです。

 

この後に紹介するSHIPSもそうですが、
この時代になってくると、
電通が起点になっているケースが多いですね。

 

次に、AISCEAS(アイセアス)

 

こちらは、2005年に、
アンヴィコミュニケーションズの
望野氏が提唱した購買モデルのようです。

 

こちらのインターネット時代ならではの
購買モデルと言えます。

 

A 注意(Attention)
I 関心(Interest)
S 検索(Search)
C 比較(Comparison)
E 検討(Examination)
A 購買(Action)
S 情報共有(Share)

 

AISAS(アイサス)と比べると、
検索(Search)のあとに、

 

比較(Comparison)、検討(Examination)
が追加されていることが分かります。

 

モノにもよるでしょうが、
どちらかというと、

 

SNSから入ってきた情報でない限り、
こっちの流れになることの方が
多いように感じます。

 

レビューやブログを読んで調べて、比較し、
検討して、購入ですよね。

 

BtoBで商品やサービスを決めるのは、
ほぼこちらだと思います。

 

AISCEASのそれぞれの項目で
施策が必要になることになり、

 

WEBサービスを作る時は、
分解して検討してみると
良いと思います。

 

現在の購買行動は、
ソーシャルメディアがきっかけに
なることも多いですね。

 

売り手からの情報ではないものから、
商品を知る時代になったのは、
ソーシャルメディアのおかげ。

 

そんな、ソーシャルメディア時代の
購買モデルも、この後に登場したようです。

 

それが、VISAS(ヴィサス)です。

 

2010年に、ITビジネスアナリストの
大元隆志氏が発表したようです。

 

確かにこの方、SNSの中で
よく見かけました。

 

V 口コミ(Viral )
I 影響(Influence )
S 共感(Sympathy )
A 購買(Action )
S 共有(Share )

 

先ほどのAISAS(アイサス)にあった、
比較、検討する部分を、

 

信頼できる人の「口コミ」に依存
しているようなイメージです。

 

そのため、認知も「口コミ」から。

 

自分の価値観にはなかったものも、
「口コミ」から入ってくると、

 

影響を受け、購買にまで至る
ということですね。

 

インフルエンサーが活用されるのも、
私がUGCを勧めるのも、
こういうことです。

 

最後にSIPS(シップス)です。

 

こちらも、
ソーシャルメディアに特化した
購買行動モデルです。

 

先ほど、紹介したように、
これも電通が提唱しており、

 

このブログでは、以前、
このSIPS(シップス)を取り上げました。

 

ソーシャルメディア時代の新たな消費者行動モデル「SIPS」で読み解く、10代の消費行動。

 

S 共感する(Sympathize)
I 確認する(Identify)
P 参加する(Participate)
S 共有・拡散する(Share&Spread)

 

企業のブランドメッセージや、
商品のPR活動などでできる
良いイメージに共感します。

 

情報を集めて、共感したものが、
自分にも価値があるものなのかを
確認します。

 

納得できれば、いいねをします。
リツィート、リポストします。

 

この時点で、共感は広がっていきます。

 

それが、さらに共有・拡散する
という流れですが、

 

購買が入らず、共有・拡散することで、
共感が増えていくという循環、

 

すなわち数を増やすことを
重要視する概念となります。

 

若者は検索をしないという話を
以前、書かせてもらいました。

 

検索して、清濁の情報を集めるよりも、
ソーシャルメディアの友だちからの
情報の方が、

 

信頼できる情報にすぐに
辿りつけるから。

 

共感し、共有する行動に着目したのが、
VISASとSIPSであると言えます。

 

あくまでも、ソーシャルメディアを
通した購買モデルなのですが、

 

VISASは、BtoBの商品やサービスを
知るケースでも、当てはまるなと
思いました。

 

これで、マーケティング3.0が
終わりとなりました。

 

時代は2010年以降になっています。
つい最近ですね。

 

しかし、ここからまたシフトするから、
次のマーケティング4.0なのでしょう。

 

次が楽しみです。