2019.5.13 ヂヤンテイ君

マーケティングの歴史を辿ってみました【19】オーセンティシティ・共創

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

本日は、
マーケティングの歴史の続きとなります。

 

現在、マーケティング3.0の中でも
2000年代に登場したマーケティングの
概念を取り上げているところです。

 

まずは、
オーセンティシティマーケティング
です。

 

聞きなれない「オーセンティシティ」
という言葉。

 

マーケティング業界では、
現在に至っても重要なキーワードと
なっていることが分かりました。

 

「オーセンティシティ」の意味は、

 

信頼がおけること。確実性。真実性。信憑(しんぴょう)性。真正性。
コトバンク

 

本物であること。

 

という説明が分かり易いかも
しれません。

 

オーセンティシティマーケティング
という言葉と、
オーセンティシティの意味を知った時は、

 

マーケティングもここまで
きたかと思いました。

 

少し前までのマーケティングの概念は、
提唱者がいたり、本があったり

 

学問的な研究対象になっている
ことも多かったのですが、

 

2000年代となると、
ソーシャルメディアマーケティングが
そうでしたが、

 

現象としての概念で語られていることも
多いのではないかと思います。

 

オーセンティシティマーケティング
も同じかもしれませんし、

 

もしかしたら、コトラーが
オーセンティシティという言葉を
キーワードとして取り上げたのが
この時期なのかもしれません。

 

2000年代なので、インターネットの発達と
切っても切れない概念であることは
間違いありません。

 

あらゆる情報にアクセスできる
時代となり、コモディティ化が起こる。

 

脱コモディティ化のための
ブランド戦略・コミュニケーション戦略
が重要視されます。

 

そのブランドとは何か?

 

同じ商品やサービスでも、
ブランドが有ると、高くても売れるのは、

 

その商品やサービスが本物だと
見なされているから。

 

これがオーセンティシティであり、
オーセンティシティの研究が
始まったようです。

 

キャッチコピーや綺麗な写真や動画で、
訴求するだけでなく、

 

本質的な価値を提供することで、
ユーザーとの絆を構築していく。

 

それが、
オーセンティシティマーケティング
だと思います。

 

単に、本物か、偽ブランドかという
話ではなく、

 

「強い情熱があるかどうか」
「思いの強さ」

 

といった本気度も、
オーセンティシティなのでは
ないかと思います。

 

次に、共創マーケティングです。

 

先ほどの脱コモディティ化で
重要視される

 

コミュニケーション戦略にあたる
と思います。

 

企業が顧客のニーズを調査し、
商品やサービスを提供するのではなく、

 

企業と顧客が一緒に、
商品やサービスをを創り上げていくのが、
共創マーケティングです。

 

消費者志向のマーケティング2.0と
価値主導のマーケティング3.0の
違いがよく分かる例かもしれません。

 

企業と顧客が商品やサービスを
共創するだけでなく、

 

その活動を通して、よりよい社会を
共創することがテーマになっている
ようです。

 

SNSの浸透が後押ししていることが
想像できます。

 

前回の、
ソーシャルメディアマーケティング
の時に紹介しましたが、

 

UGCの活用もまさしく
共創マーケティングだと思います。

 

SNSが、
企業が主で、ユーザーが従ではない
のと同じで、

 

この時代になると、企業と顧客の
関係が対等に近いものになっている
ことが分かります。

 

顧客の意見を聞きながら、
商品開発ができるのが、
共創マーケティングですが、

 

顧客が必要とするものが、売れるもの
になるとは限らないというのも、
難しいところだと思います。

 

共創マーケティングは具体例が
多いようなので、
また別の機会に取り上げてみたいと
思います。

 

マーケティングの概念は、
次々と新しいものがでてくるようです。

 

市場が生き物で変化しているから
でしょうね。

 

次回も、マーケティング3.0の時代に
登場した、マーケティング概念を
見ていきたいと思います。