2019.7.2 ヂヤンテイ君

マーケティングの歴史を辿ってみました【31】デジタルトランスフォーメーション

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

本日は、マーケティングの歴史の
最後です。

 

前回に引き続き、2010年代の、
マーケティング4.0の時代に登場した、
マーケティング概念を
見ていきたいと思います。

 

本日は、デジタルトランスフォーメーションです。

 

これ以降、
デジタルトランスフォーメーションを
DXと略して表記します。

 

英語にすると、Digital Transformation
ですが、

 

英語では「Trans」を「X」と訳す
習慣があることから「DX」と
略されています。

 

DXについて、このブログでも、
何度か触れる機会がありました。

 

その時は、DXの概念を以下のように
把握していました。

 

「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」

 

調べてみると、このDXの概念は、
スウェーデンのウメオ大学の
エリック・ストルターマン教授が
2004年に提唱したそうです。

 

今から15年前に提唱されていたのは
驚きでした。

 

日本では、経済産業省が、
昨年の2018年12月に、
DX推進システムガイドラインを
とりまとめて公表しています。

 

2025年の対策を今から。「2025年の崖」とDX(デジタル・トランスフォーメーション)

 

日本は、海外の企業に比べて、
DXの取り組みにおいて、

 

相当な遅れを取っていることから、
政府がDXを推進しています。

 

そんなこともあり、
DXはビジネスの文脈で語られる
ことが多くなったのだと思います。

 

ビジネスの文脈となると、
おおよそ、以下のような意味合いに
なるか思います。

 

企業がデジタル・テクノロジーを利用し、経営の在り方やビジネス・プロセスを再構築すること。

 

デジタル・テクノロジーを使って
仕事の効率を良くするくらいの
話ではなく、

 

再構築することで、事業の業績や
範囲、顧客との関係、社員の働き方
を変えてしまうこと。

 

トランスフォーマーの映画では
ありませんが、ガラッと変わることが、
DXなのだと思います。

 

UberやAirbnbが、DXの具体例
としてよく紹介されていますが、

 

とても分かりやすい具体例を
このブログで紹介したことがあります。
それが以下です。

 

「旅館を憧れの職業に」老舗旅館「陣屋」さんのIT革命。

 

老舗旅館「陣屋」のIT革命が、
DXの理解にはぴったりだと思います。

 

この記事のあと、このブログでは、
MA、SFA、CRM、オムニチャネルなど、

 

マーケティングの文脈における
DXを取り上げてきました。

 

これらの概念も、すべて海外から
輸入されたものであり、

 

海外では、DXに取り組まなかった
企業が淘汰される
時代になっていることから、

 

日本でも、マーティング領域に
IT投資するようになっていきました。

 

確かに日本でも、マーケティングツール
の話題が増えてきたと思います。

 

しかし、まだまだ、充分に活用できてい
ないのも現実のようです。

 

先ほどの、老舗旅館「陣屋」さんが、
生まれ変わったように、

 

根本的なマーケティング手法の刷新
とならなければ、DXとは
言えないのだと思います。

 

DXがマーケティングにも
必要になったのは、

 

消費者や企業の購買行動が複雑になり、
これまでの手法では、
通用しなくなったから。

 

それは、デジタルでつながる社会が
できあがってきたからです。

 

そのため、マーケティングにも
デジタルテクノロジーが
必須になってきた。

 

ちょうど、あるMAツールを使って
みました。

 

自社のサイトを訪問してくれた
企業名が分かると、
想像力がかきたてられます。

 

オウンドメディアにMAツールの
セットはやはり重要だと
感じてしまいましたが、

 

当社の場合、CRMも重要だと
思っています。

 

昨今、耳にするようになった
「エクスペリエンスデザイン」。

 

企業の視点をお客さま中心に
していくことです。

 

この大前提があってはじめて
DXに取り組む方針が決まる
のではないかと思います。

 

情報を拾い集めてみると、
日本におけるDXは道半ば。

 

しかし、政府が推進しているように、
DXに取り組む必要があることは
確かだと思います。

 

DXだと、概念が広すぎるので、
デジタルマーケティング
取り組むという感覚でも良いと思います。

 

デジタルのつながりの中に、
自社を位置づける活動をしましょう。

 

ここで一旦、マーケティングの歴史を
振り返るシリーズ記事を終了します。

 

1900年代初頭の、マーケティング概念
の開花から、現在に至るまでの

 

マーケティング概念の歴史を辿って
きました。

 

全体を振り返った感想や考察は、
また別の記事に譲ります。

 

また、随時追加の項目があれば、
追加していきたいと思います。

 

流れを知ることが目的だったため、
1つの1つの概念について、
深く取り上げることができませんでした。

 

しかし、何が重要なのかが、
見えてきたので、

 

マーケティングについて別の切り口で
今後も取り上げていくつもりです。

 

31回の連載になりましたが、
こんなにマーケティングと
向き合ったのは初めてでした。

 

網羅性だけはあると思いますので、
時間がある方は、過去の記事から
読んでみてください。

 

マーケティングの歴史は、
人間の自己実現欲求の歴史でも
ありました。

 

これから、どんなマーケティングの
概念が登場するのか、
楽しみでなりません。