2019.6.8 ozawa

「ここにいてはダメです」と呼びかける江戸川区「水害ハザードマップ」のメッセージ

出典:https://www.city.edogawa.tokyo.jp/documents/519/sassi-ja.pdf

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

昨日から関東も梅雨入り。

 

西日本では昨日、激しい雨が降り、
「警戒レベル4(全員避難)」の
避難勧告が出されたとニュースに
なっていました。

 

昨年(2018)の西日本や北海道の
集中豪雨も、この梅雨の時期。

 

先月から運用を始めたという
5段階の防災気象情報のことも
知ることになり、

 

今年は、警戒を意識した
梅雨の到来となりましたね。

 

そういうタイミグでもあったのでしょう。

 

先月5月20日から江戸川区で配布された
水害ハザードマップ」が話題になって
いました。

 

 

 

中でも、表紙に使われたこのイラストと、
ここにいてはダメです」の呼びかけが
インパクトがあり、

 

「あまりにも潔すぎる」とSNSなどで
反響を呼んだようです。

 

江戸川区は、ゼロメートル地帯と呼ばれる
低地のエリアであることは、

 

住んでいる方は、ほとんど認識している
と思います。

 

それでも、「ここにいてはダメです」
という認識にまでつながっていなかった
からこそ、話題になったのだと思います。

 

「水害ハザードマップ」は、
江戸川区のサイトからダウンロードも
できます。

 

江戸川区水害ハザードマップページ

 

江戸川区と近隣の区を
江東5区という表現をしていますが、

 

私もこの中の住人であり、
会社も隅田川のすぐ近くなので、

 

この水害マップを見て明らかなように、
今までに経験したことがないような
巨大台風や大雨が予測されるときは、

 

早めに判断して避難する必要が
あります。

 

江戸川区の「水害ハザードマップ」が
話題になってくれたおかげで、
認識できるようになりました。

 

「ここにいてはダメ」と呼びかける
水害ハザードマップを作った
江戸川区の担当者にインタビューした
記事がさっそくありました。

 

FNN PRIME:「ここにいてはダメ」江戸川区の水害ハザードマップが直球すぎて話題…担当者に聞いた(2019.6.6)

 

過激な言葉を使ったのはなぜ?

 

このハザードマップを見て、正しい情報を理解して、広域避難について考え、そして自らの命を守る行動に結び付けていただきたい、という思いをこのフレーズに込めています。

 

これくらい
明確なメッセージにすることで、
認識を強めてほしいという願いですね。

 

こちらの記事には、
ハザードマップを監修した
東京大学大学院情報学環の
片田敏孝特任教授のコメントとして、

 

議論を巻き起こすことが目的だった
とあります。

 

日経XTEC:「ここにいてはダメ」と言い切った江戸川区の水害ハザードマップの真意(2019.6.7)

 

意図して、「ここにいてはダメです」
というフレーズを使ったその理由は、

 

水害リスクを包み隠さず公表しなければ、早期の広域避難が実現できないと考えたからです。

 

東日本大震災の時も
避難指示のことが問題になりました。

 

この記事の中の以下の部分で
目が覚まされます。

 

災害時に「役所が明確な避難指示を出さないから逃げない」という人は、目前に危機が迫った瞬間に役所のせいにして死ぬことに後悔はないのでしょうか。行政に依存する住民の意識を変えなければなりません。台風が来る数日前には一人ひとりが自主的な避難をしなければ助からない。近年の水害はそれほど広域化、激甚化しているのです。

 

どんなに長生きしている人だとしても、
これまでの人生で経験したことが
ないよう天災の可能性があることは、

 

東日本大震災と、その後も相次いだ
地震や水害によって、
日本全体で理解できたと思います。

 

しかし、どのようなケースで、
どう行動すれば良いのか、
その備えをしている人は、
まだまだ少ないのではないかと思います。

 

当社でもここ数年、お客様からの依頼で、
イラストのたくさん入った
ハザードガイドブックを作らせて
もらっているため、

 

知識は身についたのですが、
いざ、自分の住んでいるところとなると、

 

東日本大震災の後に、
一度、区のサイトで調べたくらいで
終わっていました。

 

しかし、この江戸川区の
水害ハザードマップのおかげで、

 

「自分ごと」として
認識できるようになりました。

 

江戸川区がWEBサイトで公開して
くれているので、全ページ
閲覧してみましたが、

 

とても分かりやすく、説得力のある
ハザードマップなのです。

 

たとえば、この地図、

 

 

こうやって示されれば、一目瞭然です。

 

ゼロメートル地帯の説明がこれ。

 

 

過去の水害も写真があるだけで
説得力があります。

 

 

たったの70年前のこと。

 

こちらでは、地震の時とは違うのだ
ということが明確です。

 

 

 

 

あなたの住まいや区内に居続けることはできません
とストレートです。

 

ハザードマップには、
日頃の備えや、避難のために準備して
おくもの、

 

広域避難できない場合、浸水の中を
歩かなければならいときの注意など、
情報満載です。

 

家庭内で記入し、貼ることができる
「わが家の広域計画」という
ポスターもダウロードできます。

 

警告しているだけではないのです。

 

パンフレットの構成は以下のように
なっています。

 

STEP1<知る・気づく>
STEP2<考える・決める>
STEP3<備える>
STEP4<想う・伝える>

 

WEBサイトの
水害ハザードマップページには、
先ほどのようなポスターもあり、

 

英語版、中国語版、韓国語版のものも
ダウンロードできるようになっています。

 

住んでいる地域に関係なく、
とても役立つ貴重な資料だと
思います。

 

江戸川区のこのWEBページを
大いに利用させてもらいましょう。

 

自分の住んでいる区のハザードマップを
見てみたのですが、

 

地図と簡単な資料があるだけで、
江戸川区のようなメッセージが
ないのです。

 

コミュニケーションツールは、
そのツールを通して何を
伝えたいのか、

 

その目的を果たすものでなければ
ただの資料に過ぎません。

 

江戸川区水害ハザードマップは、
冊子つくり、パンフレットつくり
という意味でも勉強になりました。

 

こうして、話題を集めたことで、
江戸川区の担当者も、監修した教授も
胸をなでおろしたことでしょう。

 

江戸川区からすると、自分の命は、
自分で守ってくださいねと
言っているだけではなく、

 

その自覚があれば、
家族を助けることができ、

 

地域住民でそれを共有できれば、
いざという時に、地域の力がうまれる
と伝えたいのです。

 

梅雨のシーズンに入りました。
江戸川区水害ハザードマップの
ことを広めるために、

 

本日は記事を書いてみました。