2014.5.27 ozawa

社会人だって勉強したい!gacco、schoo、Street academyを始めよう!

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こんにちは。最近『動く英語』という英語学習アプリがお気に入りのヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

大学の講義をインターネットで受講できる日本版MOOC(ムーク)が先月スタートしましたね。他にも、昨年からにわかに盛り上がってきた、教育系WEBサービスが気になっていたので、代表的な3つを実際に受講してみました。

 

受講してみて実感したことは、「世の中が変わっていく!」ってこと。さっそく会社の朝礼で発表してみんなに薦めました。激動の時代にやるべきことは学ぶことであり、自らの能力を開発することです。別にWEBサービスでなくていいのです。この記事が学びのきっかけになればと思い、受講してみた感想を書いてみます。

 

カーンアカデミーが目指すもの

日本版MOOC(ムーク)と書きましたが、MOOCとは、Massive open online coursesのことで、大規模オンライン講座と訳されています。インターネットで受けることができる授業とお考えください。「Khan Academy」「Coursera」「Udemy」「edX」など海外ではいち早く、教育系WEBサービスが発達しており、その流れが日本にも上陸してきた。日本版MOOC(ムーク)という言葉にはそんなニュアンスがあります。

 

先にMOOCの代名詞のような「Khan Academy(カーンアカデミー)」について触れておく必要があります。カーンアカデミーが最も成功したMOOCと言われているようですが、カーンアカデミーは、サルマン・カーン氏がインドにいるいとこに算数を教えるために、YouTubeに自作の講義動画をアップロードしたことから始まり、かのビル・ゲイツ氏が、だれでも無料で教育を受けることができるWEBサイトとして運営をサポートしているようです。

 

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▲KHANACADEMY

 

ビル・ゲイツ氏の名前がでてきたので、サルマン・カーン氏も事業で成功し、巧成り名遂げた後に、世の中のためにと教育事業を始めたのだろうと勝手に想像していたのですが、サルマン・カーン氏がとても若い方だと知って驚きました。

 

サルマン・カーン氏のTED Talkを見ると、カーンアカデミーの理解が深まりますので、是非ご覧になってください。

▲サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」

 

「世界水準の教育をどこでも、だれにでも無償で受けさせる」との理念で、算数、数学、物理、科学、経済、金融、歴史、美術など5000本以上の短い講義ビデオと10万問の練習問題を無料提供していることで、アメリカの学校教育を根底から変えようとしているとまで言われています。

 

だれでも無料で教育を受けることができるって、すごいですよね。こんなことが海外では始まっているのだと、昨年感動してしまったのですが、日本でもMOOC(ムーク)が始動するというニュースを見て、喜びを禁じえませんでした。

 

そして最新ニュースですが、カーンアカデミーの講座動画が、なんと日本語音声で配信されることになりました。大学受験をサポートするWebサービス「受験サプリ」が、サイト内の新サービスとしてスタートさせたのです。

 

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▲受験サプリTOP > カーン・アカデミー

 

インターネットの発達、スマートフォンやタブレット端末の浸透が、教育動画配信の裾野を広げることは確実だと思います。インターネットは時間と場所を選びません。学校に行かなければ勉強ができない時代が終わり、教育に国境の壁、貧富の差がなくなる日がやってくるのではないでしょうか。世界が教育で変わろうとしているのだと感じました。日本にもとうとうその波がやってきたのです。

 

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2014年4月14日、日本でも大学教授による本格的な講義を、オンラインで誰でも無料受講できる「gacco」の講座が開校しました。gaccoは日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC、ジェイムーク)が公認したプラットフォームであることから、日本版MOOCと言われているのだと思います。

 

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▲gacco

 

4月26日で会員数が5万人を突破したそうです。私も会員登録し、5月19日に開講した慶応大学村井純教授の「インターネット」の講義をiPadで受講しています。日本のインターネットの黎明期、村井先生の本を読んでインターネットの勉強をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もその一人です。そのためこの講義を楽しみにしていました。

 

iPadで受講しているので、配信動画を視聴しているだけなのですが、本当に大学の講義を受けている気分になります。当たり前かもしれませんが、村井先生は話が上手。YouTube動画の横に字幕がスクロールしているので、字幕を追いながら見るとさらに理解が深まります。久しぶりに「デジタル」の本質的な意味について学んでしまいました。

 

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10分程度の講義動画なので構えずに視聴できます。しかし、第1週の講義動画は12本あり、仕事から帰宅した晩に視聴したため3本でダウンしてしまいました。よく見ると、慌てることはなく、第1週の課題提出期限は6月1日(配信開始から2週間後)のようで、それまでに視聴し課題を提出すれば良いことが分かりました。

 

単に講義動画を視聴するだけでも良いと思うのですが、4週間の受講で1つのコースになっていて、大学の授業なので、課題があり全ての講義を受講後に最終テストがあって、修了条件を満たすと「修了証」を取得できるようなのです。その修了証は今後、キャリアの証明などに活用できるよう、企業や大学に対して働きかけを行っているというので本格的です。

 

講義動画以外にも、講義内で使用されている資料と理解を深めるための参考情報としてPDFファイルがダウロードできるようになっていました。教材までしっかりあるということですね。

 

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さらに、受講生同士がディスカッションできるようになっています。質問をしている方、感想を書き込んでいる方、それに対して返信されている方。79歳の方の投稿まであり、高校生で受講している人もいるでしょうから、受講されている方の年齢層は幅広いように感じました。4月の初の授業の時は、年代別で男性では60代、女性では20~40代が多いという記事がありました。

 

YouTube動画なので、もしかしたら、gaccoサイトに登録しなくてもYouTubeサイトで視聴できるのかなと思いつき試してみたのですが、それはできないようでした。gaccoサイトの中の動画から、YouTubeサイトに行っても同じ動画を視聴できるようになっていましたが、そのYouTubeチャンネルで他の動画は表示されないため、YouTubeからの視聴はできないようになっているようです。

 

これから開講する講座が15講座ほどあり、統計学やコンピューターサイエンス、歴史学や政治学に加え、服飾の歴史、サブカルチャー論など、ジャンルも多岐にわたっていますが、まだまだ充実しているとは言えません。100大学の参加を目指しているようなので、これからだと思います。

 

修了証がある程度の効力を発揮するということであれば、近い将来、履歴書にgacco修了の学歴の方が、弊社にも面接に来るかもしれません。そのためにも4週間頑張ってみようと思っています。私は修了だけが目的でないため、動画を何度も繰り返し観ています。「インターネット」の概念や仕組みをもっと知りたいという基本姿勢を忘れることがないように。

 

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2012年1月にスタートしたschoo(スクー)もgacco同様に、インターネットを活用したリアルタイム動画学習サーヒスです。gaccoが大学の授業なのに対して、schooではビジネスマンのための教養やスキルアップを目的とした授業が多いようなのですが、「東京大学 i.school」がスクーと連携した授業を始めていて、既に生放送ランキングの上位を独占しめていましたが、授業内容は、さらに多彩になっていくのだろうとういう期待感があります。

 

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▲schoo(スクー)WEB-campus

 

ユーザーの7割くらいは20代後半から30代のビジネスマン、その他、地方の大学生、30代前後の主婦も受講しているようです。授業のカテゴリーとしては、経営・起業、ビジネススキル、テクノロジーIT、デザイン、アートものづくり、教養、政治・経済・時事という文字が並んでいて、先生は各業界で第一線で活躍されている方々。授業は全て無料であり、魅力的な授業ラインナップを見れば人気の理由が分ります。

 

平日だと、18時~22時くらいの時間帯に生放送の授業で行われます。ユーザーの中心であるビジネスマンは仕事があるので、18時からの授業だとすれば、帰宅途中の電車の中でスマホで視聴することが想定されているのかもしれません。schooはスマホのアプリもあるので。

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生放送はUstreamでも中継されているのですが、アーカイブは公開されていないため、Ustreamは宣伝用に生中継のみ公開しているのかもしれません。生放送ならではですが、同時に受講している方の感想や質問も横の画面にチャットとして流れているので、ライブ感があり、一体感があります。生放送にこだわる点はここだと思いますし、最近よく耳にしますが、これからは「リアルタイムウェブ」の時代なのだと思います。

 

授業で使用している資料もSlide Share上から読み込むようで、後から閲覧できます。これはすごいサービスが始まったものだと思ったのですが、夕方から夜とはいえ、授業の時間に合わせて受講するのが困難でした。せっかくおもしろそうな授業がたくさんあるのに不便だなと感じていたのですが、録画授業があることが分かりました。生放送の授業を見逃してしまった人でも、録画授業なら自分のスケジュールで視聴できます。録画授業を視聴する時でも、生放送時の視聴者のチャットが流れているので、生放送の感覚で受講できる工夫までしてあります。

 

Schoo授業一覧 (600x547)

 

しかし、その録画授業の中には、視聴するためのチケットが必要なものがあります。いくつかの授業をクリックしてみると、チケットが必要なものの方が多く、そのチケットは無料会員に月に1枚配給されるだけです。大事なチケット1枚を使った後に、チケットが必要な録画授業を見るためには有料会員になる必要があるのですが、なんと月額525円。現在でもサイトには525円とあるので、消費税率据え置きなのかもしれません。多彩で有益な授業を受けることができると考えたら、月額525円はとても安いと思います。

 

生放送の動画にチャットが流れて、有料会員になるとフラストレーションなく動画が視聴できて・・・って、これはアレに似ているなあって感じました。そう、ニコニコ動画です。すくーにゃという猫のキャラクターを使ったりしている点も、大学の授業を提供するgaccoのアカデミック路線とは違って、大衆化を強く意識していると思われます。

 

専門学校様と仕事をしてきた経験から、専門学校の名前で専門学校の先生が授業しているスクーの授業が気になりました。東京渋谷の自社スタジオの収録以外に、放送を希望する企業や個人に対し公認団体として外部に解放した授業があるようで、専門学校による事業は、スクーの公認団体の企業を通して行われているようでした。授業の中で専門学校の先生が、産学連携の授業という話をされていました。

 

日本でも教育系WEBサービスが注目されてきました。無料ないし低下価格で様々な授業を受けられるこの動きは、一過性のものでは終わらないポテンシャルを感じます。職業教育のプロである専門学校は、先の学校のようにこの手のサービスと連携して、共存していくことになるのではないかと思いました。

 

schooのミッションは、

 

世の中から「卒業」をなくす

 

3分動画のミニ授業もあります。登録する前に確認したい方は、Youtubeにもミニ授業の動画がアップされているので、ご覧になってみてください。

 

Street academy(ストリートアカデミー)

gaccoとschooが、動画配信を中心としたオンライン授業なのに対して、実際に先生と生徒が対面してグループレッスンを行うのが、Street academy(ストリートアカデミー)です。
(2017年1月サービス名称を「ストアカ」に変更)

 

ストリートアカデミーの説明としてこう書かれています。

 

ストリートアカデミーは「教える」と「学ぶ」をつなぐ、スキル共有のコミュニティ・マーケットプレイスです。

 

そうです。教えたい先生と、教わりたい生徒のマッチングで授業は成立するので、ビジネススキルから趣味に至るまで様々な講座が日々アップされ蓄積されています。インターネットの環境があれば、いつでも受講予約ができ授業を受けることができます。私も予約したのは授業の前日。翌日には先生と他の生徒さん4人と会って授業を受けました。

 

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▲Street academy

 

私が受けた授業は150分で3,000円でした。本を読んでいてもなかなか身に付かなかったことが、ちょっと教わるだけでバッチリ分かるってことありますよね。まさしくそんな感じでした。150分は濃密であり、この授業を受けてから本を読んだ時の理解度もアップしました。

 

人にちょっと教わるって、こんなに楽しくて即効性があるのだと思いました。3,000円なら本当に気楽に申し込めます。実際に合わないと一緒に授業を受ける生徒さんは詳しくは分かりませんが、みなさん良い方ばかりで、私は一緒に参加した生徒さんにも教えてもらいました。既に「ストアカ」という略称で親しまれていることを知りました。ストアカのユーザーは30代が多いことも後で分かりましたが、私が受講した教室には私と同年代の方もおりました。

 

ストリートアカデミーサイトからまずは受講したい講座を見つけます。キーワードで検索し、渋谷区や港区などエリアで絞り込むこともできます。それぞれの講座は、講座内容の説明だけでなく、過去の開催回数や受講者の数の実績もあり、先に受講された方の感想も掲載されています。

 

そして、肝心な先生のプロフィールと、ストリートアカデミーにおける実績が紹介されており、講座の問い合わせも直接できるようになっています。先生のSNSにつながるアイコンもあるため、先生のキャラクターも知ることができます。

 

実はストリートアカデミーで先生をされている方に話を聞く機会がありました。ストリートアカデミーで教える側、つまり先生になるのはとても簡単なようです。サイト上で登録し授業の内容などの必要事項や材料をアップすれば授業をアップできるようなのです。

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授業料も先生が任意に決めて良いようです。その代わり生徒さんが集まるかどうかは先生次第ということでした。話を聞いた先生も最初は大変だったと感想を述べていました。私も先生の実績や過去に受講された方の感想を見て受ける授業を決めましたし、何でもそうですが、最初は大変だろうことは想像できます。

 

その先生は、自分のブログで生徒さんの募集をやっていたようなのですが、ストリートアカデミーで軌道に乗ってからは、自分のブログからの募集でも、ストリートアカデミーを通して行うようにしたそうです。

 

開催する教室の宣伝のみならず、運営管理、決済、運営サポートまであるようで、授業料収入から手数料を払ってでもストリートアカデミー経由にする意義があると言っていました。ストリートアカデミーは教わる側だけでなく、教える側にも有益なサービスであると言えます。

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私が受けた授業は、授業の性格上、街角で開催された本当にストリートアカデミーだったのですが、教える場所、会場・スペースもストアカが紹介してくれるようです。会社員の方が先生で、勤め先の会社が会場というケースも実際に見かけました。ということは、弊社でIllustrator教室を開いたっていいのです。企業の場合は、広報活動の一環にもなります。

 

東京中心に始まったストリートアカデミーも今や全国展開。まだまだオープンできた県も少ないようですが時間の問題だと思います。「教える」と「学ぶ」のマッチングが地域の活性化に貢献する。そんなビジョンが見えてきます。

 

最後に

教育系のWEBサービは、これからの学びを変えていくと思います。既にgaccoサイトでは反転授業も用意され、gaccoの中では唯一有料の授業になっています。反転授業とは、生徒が授業を動画で予習してきます。学校では予習で得た知識を応用して問題を解いたり、議論をしたりする授業です。

 

先生が一方的に講義する従来の授業はビデオにまかせて、学校では対面で行うべきことを行う。そのため教室の概念も変わってくるとも言われています。カーンアカデミーのカーン氏も言ってました。ビデオの授業は途中で止めたり、繰り返したり、本人のペースでできるのだと。

 

カーンアカデミーの動画を見ていると、文化の交流もできるのではないかと思いました。数学などと違って、地理や歴史の授業は、国によって教える内容がかなり違うであろうし、自国の教育とは別の価値感を持つこととなり、多様性ということを意識しざるを得なくなります。本当の意味での教育のグローバル化であり、「オープンエデュケーション」という考えが尊重されていていることが、JMOOC設立総会の講演動画などを見ると分かります。

 

フィリピンのスラム街で教育広め、米CNNテレビで「ヒーロー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたエフレン・ペニャフロリダさんの言葉が忘れられません。

 

教育はお金とか物と違って、誰にも盗まれない財産。

 

教育系WEBサービスは今後、社員のスキルアップのためのセミナー代わりに使われかもしれません。人口減少予測や、人手不足の情報がニュースになるなか、自らに投資する積極的な行動がきっと重要になってくると思います。

 

行動の始めの一歩に、教育系WEBサービスは最適です。