2019.8.1 ozawa

筆記試験ではない入試、「AO・推薦」が増えているようです

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

本日8月1日は、大学や専門学校にとって、
とても重要な日です。

 

学生や学校関係者や、弊社のように学校の
コミュニケーションサポートをしている
会社でないと知らないことかも
しれませんが、

 

本日から願書の受付が始まるのです。

 

4月に入学するのに、こんな時期から
願書の受付が始まるのかと
驚かれる方もいるでしょうね。

 

それもそのはずで、これは一般入試の
願書受付ではありません。

 

AO入試に限定した願書受付です。

 

県によっては、8月1日ではないところも
ありますが、多くのエリアで、
本日からAO入試の願書受付が
始まっています。

 

AO入試は、私立大学の8割ほどが
実施しています。

 

国公立大学は2年前に6割を超えたという
情報がありました。

 

また、今年の情報では、
国公立大学の募集人員は、
推薦入試とAO入試で2割を超えたようです。

 

国公立大学でも、一般のペーパーテスト
ではない選考方法の入学者を、
全体の2割募集しているということです。

 

弊社が手掛けた仕事の話になりますが、

 

ちょうど2000年頃に、専門学校の
特定の学部だけで、AO入試の案内を
作らせてもらいました。

 

大学ではすでにAO入試を実施している
ところがありましたので、

 

日本では1990年代の後半くらいから
始まったものと思えます。

 

その後、AO入試を実施する大学や
専門学校が増えていき、

 

2007年には、AO入試が過熱し、
大学の青田買いが
新聞の記事にもなりました。

 

当時、高校の先生方からも、
進路が早期に決まることで、

 

2学期以降に授業に集中しなくなる生徒
が増えることから、

 

AO入試を歓迎しない声が
上がっていることを、ある専門学校で
教えてもらいました。

 

そんなこともあり、
AO入試を実施しないことを売りにする
専門学校もありました。

 

その専門学校がその後どうなったのかを
調べてみたところ、

 

今でも、早期入試の傾向が強く、
高校生の利益になっていない
ことを理由に、

 

AO入試を実施しないと
明言していました。

 

これはこれで、芯の通った話であり、
考え方がまったく変わっていないことが
とても立派だと思います。

 

しかし、その後も徐々に、
AO入試を実施する学校は増え、

 

そしてAO入試に対する賛否に関する
情報も増えてきました。

 

以下、2014年の記事です。

 

DIAMOND online:理念には肯定的、でも実情には否定的?
賛否真っ二つの推薦・AO入試への現役学生の意見(2014.3.25)

 

 

現役学生の目から見ると、
当時は、賛成派と反対派で
真っ二つだったようです。

 

今年は2019年。今はどうなのでしょうか?

 

これがおもしろいことに、
AO入試や推薦入試の評価が高くなって
きているようなのです。

 

PRESIDENT Online:”筆記テストなし”の国立大が急増するワケ(2018.3.11)

 

この記事によると、
国立大学協会は、2018年に16.8%だった、
推薦・AO入試の割合を、

 

2021年までに30%に引き上げる
方針を示しています。

 

その背景に、筆記試験に頼り過ぎていた
という反省があるようです。

 

筆記試験だけでは、
「本当に学力のある生徒」を逃して
しまう可能性があり、

 

多様な資質を持った入学者を
受け入れることに前向きになっている
とあります。

 

筆記試験だけで入試を行うような
大学には、

 

もう優秀な学生は集まらないとでまで
ありました。

 

PRESIDENT Online:早慶生の4割強が「AO・推薦」となるワケ(2018.1.13)

 

こちらの記事を見ると、
早稲田大学と慶應義塾大学も
同じような傾向になっています。

 

大学が自らの個性や役割に合った
学生を求める動きは、

 

日本だけではなく欧米でも
行われているようです。

 

欧米では、多面的・総合的評価を
行う大学の方が、願書が集まるという
情報までありました。

 

このような動きは、とても納得できます。

 

筆記試験に対応できることだけが、
能力ではありません。

 

AIの時代になっていけば、処理能力が
高ければ良い時代ではなくなります。

 

自らの好きを伸ばして、様々な経験を
通して身につけたものがある人の方が、
魅力があります。

 

いわゆるオタクと呼ばれる人たちは、
好きなことに対して、

 

ものすごい知識を身につけ、
積極的な行動をしていいます。

 

そういう能力がある人は、他のことを
やらせても、力を発揮するのですね。

 

そのような能力を見逃さないためにも、
筆記試験ではない、選考方法が増える
今の動きに私は賛成です。

 

2番目に紹介した記事は、
こう結んでいました。

 

机に向かう勉強だけが「学び」ではない。そうした当たり前のことに、ようやく日本の大学が気づき始めたといえるのかもしれない。

 

そうですよね。

 

知識を詰め込み、問題を解く練習を
繰り返すことだけが学びではありません。

 

筆記試験がなければ、個性を磨く
必要がでてくることから、

 

早い時期から、自らを見つめる時間が
増えると思います。

 

そして個性を伸ばすために、早くから
様々な経験を積んでいくと思います。

 

これから求められるのは、
そのような経験の中から学び、

 

自らの言葉で発言できる人なのでは
ないかと思います。

 

8月1日、本日出願した人もいるでしょう。

 

何年後かに、個性を活かした
就職をするのか、個人で道を作るのか、
社会人となっていくと思います。

 

そんな個性がのびのびと活躍できる
社会であってほしいと思います。