2019.4.5 ヂヤンテイ君

マーケティングの歴史を辿ってみました【06】ポジショニング、STP分析、5フォース分析

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

本日も、マーケティングの歴史
の続きです。

 

昨日は、マーケティング1.0から、
マーケティング2.0の時代となり、

 

どんな変化があったのかについて
振り返ってみました。

 

本日は、マーケティング2.0の時代に
登場したフレームワークや用語を
見ていきます。

 

マーケティング2.0の時代のキーワードは、
「消費者のニーズ」や「差別化」でした。

 

それにともない、
登場したフレームワークや用語は、

 

消費者に満足してもらうための分析、
差別化が伝わる宣伝手法などを
主眼にしたものが多いようです。

 

まずは、ポジショニングです。

 

広報の仕事をされている方は、
「ポジショニングマップ」を
見たことがある方も多いと思います。

 

自社の商品と競合する他社商品の
位置づけを、視覚的に示すものです。

 

1972年に、アル・ライズと
ジャック・トラウトによって
提唱された概念となるようです。

 

この2人が上梓した、
ポジショニング戦略」という本は、
今でも読み継がれ、マーケターの
バイブルという評価を得ています。

 

ポジショニングマップ」を作ったことが
ある方はお分かりだと思いますが、

 

縦横の2軸に何を設定すれば良いのか、
これが案外難しいですね。

 

しかし、ネット社会となり、
あらゆる情報を調べることができる現在において、

 

このポジショニングの考え方は、
ますます重要になっていると思います。

 

差別化だけにとらわられず、
自社のミッションのポジショニングとして
検討する必要があるのではないでしょうか。

 

次に、STP分析です。
STP分析は、あのフィリップ・コトラーが
提唱したマーケティング戦略のフレームワーク。

 

マーケティングフレームワークの中では、
最も有名なフレームワークかもしれません。

 

Segmentation:セグメンテーション(市場の細分化)

 

Targetin:ターゲティング(標的とする市場の決定)

 

Positioning:ポジショニング(自社の立ち位置の明確化)

 

3つの頭文字をとったものですね。

 

ここまでに、それぞれの概念が、
それそれに提唱されてきた歴史を
見てきましたが、

 

フィリップ・コトラーがこの3つを
関連付けて、戦略的に活用することを
提唱したようですね。

 

STP分析は、消費者にニーズに注目し、
自社が誰に対して、
どのような価値を提供するのか
それを分析するものです。

 

必ずしも、S→T→Pの順に考える
必要はなく、

 

現在であれば、ポジショニングを
先に考えた方が良いのではないかと
個人的には感じます。

 

次に、5フォース分析です。

 

経営学者のマイケル・E・ポーターが、
1979年に発表した「競争の戦略」という
本の中で語られていた分析のようです。

 

マーケティングプロセスの中では、
内部環境分析のうち、事業環境の
分析を行うフレームワークです。

 

5フォース分析=5 Forces Analysis

 

5つのFなのですが、4Pのように
頭文字を取ったものではなく、

 

5つの脅威を軸にするという
意味になります。

 

競合要因を、次の5つに分けて分析します。

 

新規参入者:新規参入されそうか?

 

代替品:代わりになる可能性がある商品やサービは?

 

買い手:販売先での優位性があるか?

 

売り手:供給先における優位性があるのか?

 

競合他社:競合する業者の脅威は?

 

この分析は、自社および、自社の商品や
サービスを取り巻く環境を把握する上で、
必ず取り入れた方が良いと思います。

 

現在の位置づけだけでなく、将来に
渡ってどうなのを考えることができます。

 

マーケティング2.0の時代、
なかでも1970年代に登場した概念
およびフレームワークを本日は
みてきましたが、

 

今でも重要なものばかりでした。

 

マーケティングの概念となると
1970年代に登場したものが
まだまだあり、

 

次回はそれを見ていきたいと思います。

 

この記事では、マーケティングの歴史の
流れを追うことが目的なので、

 

それぞれの理論について詳しい
考察は別の機会にしたいと
考えています。

 

「ポジショニングマップ」は何度か
作ったことがあるのですが、

 

本日は、ポジショニングについて
もっと本格的に知る必要があるなと
つくづく感じました。

 

それでは、また続きを書かせて
いただきます。