2019.3.24 ヂヤンテイ君

イチローが教えてくれたデータドリブン時代の危うさについて

出典:WIKIPEDIA The Free Encyclopedia

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

一昨日、このブログで、
イチローの引退会見のことを
取り上げたのですが、

 

深夜の中継が混乱していたこともあり、
半分くらいしか見ていなかったのです。

 

YouTubeで後で見ることが
できると思い、
翌日に控えて、就寝してしまいました。

 

昨晩、やっと全編を見ることが
できました。

 

会見の後半にも興味深いコメントが
あったので、

 

本日は、イチローの引退会見の続きです。

 

全編見て印象に残ったのは、
毎回そうですが、

 

1つ1つの質問に対し、しっかり考え、
言葉を選びながら、丁寧に答える
イチローの姿。

 

インビューに応じる時も好戦的と
感想を書いている方もいましたが、

 

自らの立場を踏まえた責任感の
表れであり、

 

そして、自ら積み重ねてきたことへの
プライドでであり、

 

正直に生きてきた証しなのだ
と思います。

 

質問を聞く時は、眼光が鋭くなり、
応える時は、言葉が重く響く。

 

それが、無駄な質問を受け付けないぞ
という殺気となるのでしょう。

 

日本球界の復帰がない理由については、

 

それはここでは言えないなあ」。

 

他にも言えないことがありましたね。

 

自分だけではなく、関係者にも
配慮して、言葉を選び、バランスを
重視した発言を聞きながら、

 

イチローは本当に頭がいいな
と感じました。

 

ダメだな、これを言うと問題になりそう

 

と言いつつ話した内容が
印象に残りました。

 

2001年に渡米し、2019年の今の
野球が違うものになったという
話を受けての内容です。

 

野球は頭使わないとできない
競技なんですよ、本来は。

 

でもそうじゃなくなってきている
というのがどうも気持ち悪い。

 

日本の野球がアメリカの野球に
追従する必要なんてまったくない。

 

日本の野球は頭を使う
面白い野球であってほしいなと思う。

 

こういう内容でした。

 

この話を聞いて、大リーグの
「フライボール革命」を思い出しました。

 

速度98マイル(約158キロ)以上で、26~30度の角度で飛び出した打球は、安打になる確率が最も高い

 

このようなデータによって
導かれた理論に従いバッティングを
することです。

 

以下の記事に、現在の大リーグの野球に、
データ旋風が吹き荒れている
とあります。

 

日刊ゲンダイDIGITAL:メジャー野球もチクリと イチロー引退会見で露呈した本音(2019.3.24)

 

 

球団が選手の能力や評価を
数字に変換し、チームづくりに活用
しているようです。

 

チームによっては、
数学者や物理学者まで
雇い入れているのというので
驚きでした。

 

彼らが収集、分析したデータに基づく用兵が首脳陣には求められるようになった。選手は選手で、投手なら軍事用レーダーによって計測された球の回転数や回転軸にまで口出しされ、打者は打ち出し角度やボールに対するバットの入射角を持ち出されて、「本塁打が出る確率が高い」とフライを打つことを推奨される。

 

先日の日本における開幕戦でも
やたらと極端な守備シフトが
ありましたが、

 

あれも、データに基づいた
ものだったようです。

 

野球界にもデータドリブンの波が
打ち寄せていたのだと思いました。

 

このブログでも取り上げていますが、
マーケティングも経営も
とにかくデータ重視になりつつあります。

 

先端を行っている企業は、
ではありますが。

 

この先、この方向性に進まないと、
生き残ることができないような
話になっているので、

 

イチローが、次の5年、10年、
しばらくはこの流れは止まらない
と思うと言っているように、

 

ビジネスの現場も
データドリブンが進んでいくものと
思えます。

 

昨日は、AIがバナー広告をつくる
話を取り上げました。

 

クリイエティブ領域までデータドリブン
は来ているということです。

 

イチローからすれば、
データドリブンは頭を使わないプレイ。

 

昨日、AIがキャッチコピーを
つくってしまう話をしておきながら、

 

これじゃあ、もう考える必要が
なくなるなと、思っていました。

 

また、データに基づいてデザイン
していたら、同じようなデザインが
出回るだけではないかとも感じました。

 

でも、この動きは止められず、
そういう方向に向かうことは
確かだと思います。

 

いつかは揺り戻しが起こるかもしれ
ませんんが、

 

その前に、データドリブンではない、
または、データドリブンだけではない、

 

マーケティング、経営、クリエイティブ
を実現できるようにしておく
必要があるのだと思います。

 

せめて日本の野球は決して変わってはいけないこと、大切にしなければいけないことを大切にしてほしいなと思います。

 

イチローが言うように、
企業が大切にしなければいけないことを
明確にすることが、

 

この流れとは一線を画すことになる
のではないかと思います。

 

イチローの言葉は深みがありますね。

 

一昨日も取り上げましたが、
イチローが積み重ねを大切にしてきた思い。

 

あのイチローでさえ、
人より頑張ることなんて、とてもできない、
測りは自分の中にあると言います。

 

少しずつ積み重ねないと、
自分を超えていけない、としながら、

 

間違ったことを続けてしまうこと
もあると言います。

 

でも、そうやって遠回りをすることでしか本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。

 

近道を急ぐ、データドリブンとは
対照的に、遠回りすることでしか
出会えない本当の自分があると言います。

 

イチローの言葉を、胸に刻み込んで
おきたいと思い、

 

本日は、この内容をブログに
残しておこうと思いました。

 

みなさんは、どう考えますか?