2018.12.30 ヂヤンテイ君

インターネット広告の歴史を辿ってみました 【15】PMP

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

今年も残りわずかですが、本日も、
インターネット広告の歴史の続きです。

 

本日は、2015年頃の登場とされる
PMP(Private Market Place)
についてです。

 

インターネット広告の歴史を
辿っているため、

 

新たな技術や概念が登場したとされる
年代ごとに追っていることになります。

 

しかし、だんだん分かってきたのは、
登場したからといっても、
普及するのはその後であったり、
これからであったりすること。

 

登場した年に、一気に切り替わった
という訳ではないのですね。

 

昨日の2014年頃に広まったとされる
ネイティブアドも、
2018年の今となっても、

 

未成熟と言うことができ、
まだまだこれから発達する
余地を残しています。

 

本日のPMP(Private Market Place)も
普及しているのかどうか分かりません。

 

2016年の記事では、普及はこれからとか、
普及しない理由の情報があります。

 

最新の記事では、急激に伸びて
きているとあるので、

 

2018年後半からは、活用される
ようになってきたのかもしれません。

 

それはともかく、これまでの技術では
カバーしきれなかったことが

 

新しい技術や考えとして、
受け入れられていくのでしょうから、
知っておく必要がありますね。

 

アドネットワークだとしても、
アドベリフィケーションの記事
分かりましたが、

 

ブランドイメージを損ねる
可能性があるため、

 

テレビCMを利用するような
企業には利用しずらいもので
あったようです。

 

アドベリフィケーションの機能の1つが
ブランドセーフティであるは
そのためですね。

 

アドベリフィケーションは
どの媒体に広告が表示されたかを
検証することによって、

 

配信コントロールしていく
ことになりますが、

 

PMP(Private Market Place)
はその逆のことを行うようなのです。

 

すなわち、
参加できる媒体と広告主が
限定された広告取引。

 

最初から広告表示先として適切な
媒体を囲い込むようなイメージ
なのだと思います。

 

一昨日の、DMPの中にも、
プライベートDMPがあったように、

 

徐々に、広告主別の技術が
開発されてきたというトレンドを
見ることができます。

 

こまで見てきた
オーディエンスターゲティング、
DSP、アドベリフィケーションによって、

 

ターゲッティングの制度は
向上したものの、

 

RTBによる取引は
インプレッション単位の取引が
原則なので、

 

低品質な媒体(広告枠)に表示される
可能性もあり、

 

必要とする媒体(広告枠)に表示(落札)
できないという問題が残ります。

 

大手の媒体側としても、RTB介在だと、
安く売ってしまう状況が
発生していたそうです。

 

それを解決するために登場したのが
PMP(Private Market Place)
だということになります。

 

RTBは株式市場のような
オープンな取引ですが、
それでは限界を感じる広告主がいる
ということですね。

 

特に先ほどの、
テレビCMを利用するような企業にとっては、

 

PMPによって、やっと
プログロマティック広告が利用できる
ようになった。

 

媒体もPMPによって、
プログロマティック広告市場に
だすことができるようになった。

 

これまでの論理からすると
そう考えることができます。

 

PMPは「在庫予約」「固定単価」などで
出稿できるようなので、
純広告に近いとも言えますね。

 

PMPは動画広告で利用されることが
多いという情報がありました。

 

動画広告は訴求力が高い反面、
表示する媒体を吟味しなければ、
イメージを損ねるリスクがあります。

 

そういう意味では、
参加できる媒体と広告主が
限定された広告取引である

 

PMPの利用がうってつけで
あることが分かります。

 

PMPのことが少し分かったところで、
PMPの利用を含めた
プログロマティック広告の
種類を整理します。

 

PMPといっても、3種類あり、
RTBを利用するものもあるようです。

 

Open Auction

 

オープンとあるだけあり、
誰でも参加できる取引。
PMPではない、RTBによる取引。

 

アドネットワークの登場から、
DSPまでは取引はこういうものだと
想像していました。

 

 

Invitation Only Auction(RTBの中のPMP)

 

参加者が限定されたクローズドオークション。
オープンに対してクローズド。
すなわちPMP。しかし、RTBなので入札する
必要がある。

 

ここから、RTBを利用しないもの。
RTBを利用しないのでPMPです。

 

Unreserved Fixed Rate(プライベートエクスチェンジ)

 

オークションが発生しない
固定単価制の取引方式。
PMPの1種。

 

CPMを高くし、RTBに広告枠が
流れる前に買い付けることができる。

CPM(Cost per Mille)・・・掲載回数1000回(1000インプレッション)あたりの料金。

 

Automated Guaranteed(プライベートエクスチェンジ)
固定単価かつ
在庫予約の取引方式。
PMPの1種。

 

こうなると純広告のようですが、
プログロマティック広告における
というのが前提なのだと思います。

 

本日は、PMPについてみてきましたが、
アドベリフィケーションの役割であった
広告枠の品質改善が、

 

PMPによって解決できるのではないか
と感じました。

 

広告コストがアップしてしまいますが、
アドベリフィケーションの時に
見たように、

 

ビューアビリティはかなり低い、
半分以上の広告は見てもらって
いないことを考えると、

 

広告の品質を選択するようになる
と考えらます。

 

スマートフォン向けの広告は
PCに比べ、ビューアビリティが低いらしく、

 

なおさらのように、
PMPによって、解決しようという
動きが想像できます。

 

インターネット広告は、
オープンな取引と、
クローズドな取引の併用と
なってきたようです。

 

このあと、どうなっていくのか、
今の時点では、このあとの情報は
ないのかもしれませんが、

 

取引方法に新たな情報があったら、
または、PMPの実態についての
情報があったら書かせていただきます。