2013.10.23 ヂヤンテイ君

「LINE@」が、強力な学校コミュニケーションツールになる!

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こんにちは。ヂヤンテイシステムサービス代表の小澤です。

 

不覚にも「LINE@」の存在に気付いたのは今年の春でした。

 

大手企業や芸能人が利用しているLINEの公式アカウントは、利用料が月額350万円(初期費用200万円、月額約150万円?)など高額だったため、学校のお客様にお薦めすることはありませんでした。

 

しかし、廉価版の「LINE@」ビジネスサービスがリリースされていることを知った瞬間に、「やりましょう!」とお客様に連絡していました。

 

それだけ「LINE@」は可能性を秘めていると思っています。

 

「LINE」ユーザーは学校広報ターゲット

今年の7月にLINEの登録ユーザー数が世界で2億人となりました。8月の時点で2億3千万人という発表があり、その時点で日本のLINEユーザーは4700万人。

 

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LINE株式会社「LINE 2013年10-12月 媒体資料」より

 

Facebookの日本国内ユーザー数が、今年の8月の時点で推定2200万人ということなので、日本では、LINEがFacebookを大きく引き離してしまったことになります。

 

「利用しているSNS、大学1年生では『LINE』がトップに」

 

「10代のLINE利用率は90%」

 

今年になってこんな記事もありましたが、学校関係者の方々なら、学生のLINE利用率の高さを実感としてお持ちだと思います。そしてこんな記事も今年の9月にありました。

 

「高校1年生の84%がスマートフォンを所持」

 

「LINE」はガラケーでも利用可能なものの、基本的にスマートフォンアプリなので、スマートフォンの普及に応じて10代のLINE利用率も伸びていることになります。

 

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LINE株式会社「LINE 2013年10-12月 媒体資料」より

 

オープンキャンパスの会場で今年、高校生に直接ヒアリングした結果からも、高校生に「LINE」は圧倒的に利用されています。

 

「LINEは、ほとんどの人がやっている」という回答が、質問をした高校生全員からありました。高校生にとって、LINEはメールであり電話であり、インフラとして必要不可欠なものとなってきている感があります。

 

ということは「LINE」を使えば、出願潜在層とコミュニケーションを取ることができるということであり、私がすかさず学校のお客様に、「LINE@」をお薦めした理由がここにあります。

 

「LINE」は使いやすい

弊社でも、Facebook、Twitter、ブログなどソーシャルメディアを使った学校広報活動の支援をさせていただいています。

 

ソーシャルメディア運用コンセプト作りから始まり、ブログをカスマイズしたり、カバー写真を制作したり、ソーシャルメディアの準備とスタート後の運用支援をしています。

 

運用支援というのは具体的にはブログの記事を代理で書いたり、FacebookやTwitterの投稿までも代理で、またはお客様と一緒に行うということです。

 

運用の仕方がよく分からないお客様に代わって、ブログの「読者」を増やし、Facebookの「いいね!」とTwitterの「フォロワー」を集める活動をスタートの時期にすることになります。

 

これまでの経験による感想となりますが、Facebook、Twitter、ブログの中では、お客様にとって最もハードルが低いSNSがFacebookでした。

 

Twitterは文字を入力するだけで良く、140字以内という短文なので、Twitterが簡単なように思っていたのですが、学校の宣伝以外のツィートができないお客様が多いようです。

 

それに比べ、Facebookは写真をアップし学校の出来事をコメントするだけで、頻度もほどほどで良く、さらに「いいね!」をもらうこともできるので、モチベーションが違うのかもしれません。

 

そんなお客様でも「LINE@」をお勧めして運用していただくと、案外スムーズに使われています。使っているご自身が「LINE」を利用しているケースがほとんどなので、親和性がとても高いのだと思います。

 

スタンプなども利用できるため、学校としてもお客様である高校生にフレンドリーなコミュニケーションができ、WEB上に公開されるものではないため、なおさら使いやすいのではないでしょうか。

 

「LINE」は人数が違う

それだけ、「LINE」は浸透しているとも言えますが、大手企業のアカウントを見ても、どのSNSよりもLINEで集めている「登録者数」(お友だち、フォロワー、いいね!)が圧倒的に多いことが分かります。

 

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今や首相官邸だってLINEで情報発信する時代になりました。その首相官邸だってLINEが一番多くの登録者を集めています。1ケタ違いますね。ローソンやすき屋に至っては2ケタも違います。

 

高校生ともなれば、Twitterなどは複数アカウントを持つことも多くあります。アカウントのことを「垢(アカ)」と略しているようで表垢(アカ)、裏垢(アカ)を持っていたり、進学活動のための垢(アカ)を持っていたりする人もいます。

 

Twitterはメールアドレスさえあればアカウントを取得できるため、複数のアカウントを持つことが可能なのですが、LINEは携帯・スマホの電話番号かFacebookのアカウントごとに1つのアカウントなので、複数アカウントはなかなか持てません。

 

だからこそ、同じ企業なのに、この登録者数の差が脅威です。

 

FacebookやTwitterと違って、アカウントも発する情報も拡散しないLINEが最も人数を集めているのは何故でしょうか?

 

「LINE」がFacebook、Twitterなどと違う点

最初に見たように、ユーザーの絶対数が圧倒的に違うことも1つの理由となるでしょう。そして公式アカウントはLINEの中で常に紹介されているので、企業アカウントを探しやすい点も登録者を増やしている理由になると思います。

 

FacebookやTwitterでは、基本的に自ら検索するか、それぞれの企業のホームページなどからアクセスするしかありません。

 

もう1つ大きな理由があります。それはLINEは「お得」だからです。LINEの公式アカウントも、LINE@もLINE限定のクーポンが発行できます。

 

自分が日常で利用する企業にお友だち登録しておけば、商品10%OFFのクーポンが届いたり、食事が割引になるクーポンが届いたり、お得をゲットできます。

 

そして、LINEが他のSNSと大きく違うのは、お友だち登録したからといって、個人情報が登録した相手企業や学校に知らされないということです。安心してお友だち登録することができるのです。

 

また、LINEには広告は表示されません。WEBサービス、スマホアプリなどの広告表示を嫌う人は多いと思いますが、FacebookもTwitterも基本的には従来のマスコミ媒体等と同様に、広告収入で成り立っています。

 

しかし、LINEが今年の8月に発表した情報によると、LINE事業売上高の内訳は、ゲーム課金が53%、スタンプ課金が27%、残りが公式アカウントやスポンサードスタンプなどです。

 

さらなる計画も発表されていますが、LINEは従来のSNSとは違う収益構造をしていることが分かります。

 

LINE公式アカウントとLINE@の違い

マクドナルド、ローソン、すき屋・・・みなさんはどこの会社のLINE公式アカウントに登録していますか?そんな公式アカントとLINE@アカウントの違いですが・・・

 

ほとんど同じ事ができます!

 

違う点は、

● 登録できる友だち数の上限が10,000人(10,000人を超えると従量課金)
● LINE公式アカウント一覧で紹介されない
●スポンサードスタンプの配信ができない

 

大きく違うのはこの3点なのですが、お店、中小企業、学校、公共施設は上限10,000人でも充分です。広く紹介されなくても、学校に興味を持ってくれる方にしっかり友だち登録してもらえば良いのです。

 

さすがにスタンプの配布はできません。友だちになってくれたらスタンプというあれがほしいですよね。しかし、公式アカントでは2,000万円もかけているようで、これは諦めるしかありません。

 

公式アカウントとはあまり違いがないにもかかわらず、初期費用 、月額費用ともに5,250円(税込)で利用できてしまいます。

 

LINE@をお薦めする最大の理由

FacebookもTwitterも無料でできるのに、有料のLINE@をお薦めする理由は、最初に紹介させていただいたように、学校がターゲットとする層のほとんどが毎日のように利用しているからです。

 

そして、もう1つ大きなお薦め理由があります。

 

それはLINE@が、FacebookやTwitterなどと違ってプッシュ型のツールだからです。しかもとても開封率が高いのが最大の特徴です。

 

FacebookやTwitterは、投稿して登録者のタイムラインやニュースフィードに記事を露出することで、投稿内容を見てもらうことができますが、タイミグを逃せば見てもらうこともできません。

 

Facebookに至っては、エッジランクというものがあるため、いいね!したりコメントしたりコミュニケーションを取っていないと、ユーザーのニュースフィードに表示さえしてもらう事ができません。

 

とにかく相手から気付いてもらうことで、反応してもらうしかないため、いわゆるプル型のツールです。その代わり、誰でも見ることができたり、情報を拡散してもらうことができるメリットがあります。

 

それに比べLINEは友だち登録しない限りアカウントの情報を見ることができません。かなり閉鎖的なコミュニケーションツールと言えるのですが、クーポンの説明をさせていただいたように、クーポンをもらうことが日常となっている、お得情報をゲットすることに抵抗感がないツールなので、プッシュ型のメッセージを送ることができるのです。

 

FacebookもTwitterも、ソーシャルメディアは全体的に宣伝すると嫌われる性質があります。なのにLINEだけは宣伝しても良い土壌ができているということになります。

 

利用者は、普段から友達とのコミュニケーションのために、プッシュ通知を確認す習慣ができています。

 

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リサーチバンク「LINEに関する調査(2013年8月21日から8月26日)」より

 

LINEサービスで最も利用されているのが「トーク」です。そのため「トーク」ページに送られる企業・学校アカウントの通知も開封率が高くなります。LINE@サイトには、クーポン開封率60%、クーポン利用率25%とあり、驚異的な数字が紹介されています。

 

ほどほどにとなると思いますが、学校からもクーポンを発行すると効果的です。オープンキャンパス参加時にそのクーポンを提示することで、何かしらのプレゼントをしたり、様々な工夫が学校なりにできると思います。

 

最後に

「LINE@」が、強力な学校コミュニケーションツールになるという主旨だけに絞って、概要だけをまずまとめてみました。

 

現時点でLINE@ナビの「大学・専門学校」で紹介されている数は120校。まだまだこれからチャンスがあるのが、LINE@だと思います。

 

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他のソーシャルメディア同様、登録者を増やすためには時間がかかりますので、早く始めるのに越したことはありません。

 

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生徒や保護者の方々への緊急連絡ツールとしてLINE@を利用している学校や園も見かけました。それだけLINEが生活インフラとして認められているからだと思います。

 

インフラということもあって、学校広報というより、学校コミュニケーションツールとしてLINE@はお薦めです。クーポン発行だけでなく、他のソーシャルメディアやスマホサイトの連携など、使い方次第であることは勿論ではあるのですが。

 

資料請求者にLINE上で友だちになってもらう活動をし、資料請求者の来校促進から出願までをクロージングしていくための用途に徹する。その他活用しているソーシャルメディアや学校サイトのハブ的な役割をさせる。これが最も効果的な利用方法になのるではないかと私は考えています。

 

学校の理解につながるコミュニケーションツールが次々と登場しています。学校の情報をそれを必要とする方に的確に届けるためには何をすれば良いのか?これからもこのテーマでアプローチしていくつもりです。

 

 

 

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