2018.10.2 ヂヤンテイ君

WEB上の画像は、印刷物には使用できません!【再投稿】

 

本記事は2018年に初回投稿した記事を再投稿しています。

 

印刷・WEB・ITで
お客様の「伝えたい」をデザインする会社
ヂヤンテイシステムサービスです。

 

数年前の話題ですが
Googleは、画像検索の検索結果に、作者のクレジットを追加すると発表しました。

 

作者のクレジットの情報、画像データの情報を、

どうやって入手するのか、詳細は分かりませんが、
WEB上にある画像の作者、すなわち著作権者が分かるということは、

画期的なことだと思います。

この記事を読んで、考えたことは1つ。

 

画像の著作権に対する意識が高まってほしい!

 

これに尽きます。
印刷物を制作する時に、お客様から使用する画像を支給されることがあります。
その中に、明らかにWEB上からダウンロードしたと思われるものがあり、
念のため、画像検索すると、

どこのサイトからダウンロードしたのかも明らかになります。

 

画像に企業のロゴやクレジットが入っているものが支給されることもあり、
なりふり構わず、ダウンロードしていることが伺えます。

 

このような場合は、WEB上の画像なので、

使用できないと、お客様に連絡しています。
また、フリー素材などから、代わりになる画像を探して、これでどうでしょうか?
とお客様に提案しています。

 

そもそも、WEB上の画像は、「RGB」です。
印刷は「CMYK」で印刷するため、「RGB」の画像を印刷物で使用する場合は、
画像も「CMYK」に無理矢理変換するしかありません。

そうすると同じ色にはなりません。

 

同じ画像ファイルをモニターで見るのと、印刷して見るのでは色が違う
そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?

 

もう1つ解像度が違います。
WEB上の画像は基本的に72dpi、印刷物で使用する画像は350dpiです。

 

モニターに表示させる場合は、72dpiで十分であり、
画像データが大きくなると、ブラウザーの表示が遅くなることから、
できるだけ画像が重くならないようにしています。

 

そのため、WEB上の画像を印刷物として利用する場合、
よほど小さく使用しない限り、印刷物としては、粗い画像となってしまい、

印刷物のクォリティーを著しく下げてしまう存在となってしまうため、
お客様に「この画像は使えません」と明確に伝えています。

 

必要な画像が、手元に無い場合は、

無料写真素材サイトで探してみるのはいかがでしょうか?
無料のもので見つからなければ、少しお金をかけると見つかることがあります。

 

基本的にWEB上で探した画像をダウンロードして印刷物に使用することはできない
と考えてもらった方が良いです。

 

第一に、WEB上の画像は、自由に検索ができるものの、

すべて作者がいて、著作権があります。

個人のブログで自分で撮影した桜並木の画像をアップしていたのですが、

5年ほど前、それを見たという面識のないカメラマンさんから
その画像を有償で譲ってほしいという連絡がありました。

 

新築マンションのチラシに住環境を紹介する上で、

私の桜並木の画像が必要だったようで、
桜なので、撮影時期が限られ、撮影が不可能なことから、こういう話になりました。

 

カメラマンだからこそ、無断で使用するようなことはしなかったことになりますが、
画像1つにも著作権があるという例として書かせてもらいました。

 

だからこそ、Googleが、画像検索の検索結果に、

作者のクレジットを追加するという話が画期的だと思いました。

 

Googleとしては、情報として提供するだけで、

それを判断するのは我々だということなのでしょうが、

WEB上の画像を支給された際に、

作者のクレジットがあることをお客様に伝えることができます。

 

それによって、WEB上の画像にも著作権があるのだと

意識が高まることが期待できます。

何でもかんでも、著作権があるからだめなのではありません。

 

インターネットが普及してから、自分の作品を広く知ってほしい、
自由に共有していいと考える人もいます。

 

また、知っている方も多いと思いますが、
Googleの画像検索結果のページで、

「検索ツール」→「ライセンス」をクリックすることで、
ライセンスを絞って検索ができます。

 

どうしても、WEB上の画像が必要な場合は、

ここでライセンスの確認をしてみてはいかがでしょうか?

 

今後、Googleの画像検索結果に、作者のクレジットが追加されるようになり、何が起こるのか、分かりません。著作権を守る方向にいくことは確かだと思います。

 

それでも、インターネットの普及は情報の共有活動であり、
情報を共有するために、どこまでの範囲で利用できるようにするのが良いのか、
WEB上画像への著作権意識が高まるとともに、
そういう議論となっていくことも期待しています。

 

画像はコミュニケーションの潤滑油。
正しく利用して、気持ち良い
コミュニケーションをつくりましょう。