2019.5.28 ヂヤンテイ君

マーケティングの歴史を辿ってみました【24】フリーミアム

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

本日は、
マーケティングの歴史の続きとなります。
先週からマーケティング4.0に入りました。

 

本日も、マーケティング4.0の時代に
登場した、マーケティング概念を
見ていきたいと思います。

 

本日は、「フリーミアム」です。

 

これはよく覚えています。

 

2009年に出版された
『Free: The Future of a Radical Price』
(フリー<無料>からお金を生み出す新戦略)
という本をこの時代に購入して読みました。

 

フリーミアムという言葉は、
この本の中で紹介されています。

 

フリー(free)とプレミアム(premium)
からできた造語であり、

 

基本サービスは無料でありながら、
有料サービスにすることで、

 

付加価値の高いサービスを利用できる
というビジネスモデルです。

 

サービス利用者の5%が、
有料サービスを利用すれば、
利益がでるというイメージ。

 

5%は仮の数字としの表現のようです。

 

Evernote、Dropbox、Spotifyなど、
現在では一般的となったため、

 

1つや2つ、有料サービスを
利用されている方も多いと思います。

 

インターネットが普及しだした頃、
インターネットで提供するサービスは、
無料が基本であると言われていました。

 

当社も、現在でいえば、
クラウドソーシングにあたる、

 

クリエイターの人材マッチングサービスを
かなり早い時期に始めたのですが、
無料サービスにしました。

 

本業が忙しかったため、そこから先に
行くことができなかったのですが、

 

ビジネスにしていくためには、
どうすれば良いのかを知りたくなり、
先ほどの本を買ったことになります。

 

まずもって、GoogleやYahoo!の
検索サービスは無料なんですよね。

 

多くの利用者を獲得すれば、
マネタイズしやすくなります。

 

このマネタイズという表現も、
こうしてみるとフリービジネスの概念から
出来上がった表現のように思えます。

 

とにかく、広く普及するサービスを
優先してサービスを始め、

 

マネタイズは後から考えるなんて
言っているスタートアップの話を
いくつか聞いたことがあります。

 

黒字化に時間がかかるという意味では、
ストック型ビジネスです。

 

昨年くらいから、呼び名が浸透した
サブスクリプション型ビジネスも、
フリーミアムの1種と考えられます。

 

年末に「サブスク整理」なんて
表現をしている若者がいたくらいに、

 

サブスクリプションという言葉は、
サービスが広がっていると思います。

 

サブスクリプション型ビジネスの場合は、
フリーサービスが前提でなくても良く、

 

顧客がサービスや商品の利用期間に応じて、
料金を支払うビジネスモデルを、

 

既存のビジネスから見出せばできますが、
それはそれで、大変なことですね。

 

スマホのアプリを考えても、フリーミアムは、
現在では溢れかえっていますが、

 

当時は、無料からお金を生み出す
という発想自体がとても驚きでした。

 

しかし、インターネットの普及が
背景にあることが分かり、
納得できたものです。

 

無料のサービス利用者を集めるには、
低コストのインターネットが最適です。

 

フリーミアムは、インターネットの
ネットワークを利用し、発展してきた

 

WEBサービスであり、
ソフトウエアであり、
スマホアプリということになります。

 

インターネットがコンテツを
無料にしてきた歴史が、
フリーミアムとして発展したとも言えます。

 

広い意味では、
コンテンツマーケティングも、
フリーミアムと根底は同じだと思います。

 

無料でコンテンツを提供することで、
お金を支払ってくる顧客を見出す
活動をしているのだから。

 

コンテンツマーケティングも
インターネットがなければ、
始めることもできません。

 

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請求しなければならないという
オウンドメディアも多いですね。

 

料金設定にもよりますが、
有料であっても、利用したいサービスを
つくることがフリーミアムの
ポイントになると思います。

 

コンテンツマーケティングであれば、
問い合わせをしたくなるような
コンテンツですね。

 

良いサービスと、良いコンテツが
それぞれに競い合いながら、
便利な世の中となり、

 

ビジネスが成立するという
図式が良いと思います。

 

次回も、マーケティング4.0の時代に
登場した、マーケティング概念を
見ていきたいと思います。