2019.4.16 ヂヤンテイ君

マーケティングの歴史を辿ってみました【13】3iモデル

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

本日は、
マーケティングの歴史の続きです。

 

昨日から、マーケティング3.0に入り、
マーケティング3.0の時代背景と
特色をみてきました。

 

マーケティング3.0の時代になり、
顧客は、機能以上に精神的な充足感を
求めるようになったと、
説明させてもらいました。

 

単に製品の使用感やブランドイメージ
のみならず、

 

インターネットによって、
繋がる社会になったことで、
社会的な価値を求めるようになりました。

 

そんなマーケティング3.0の時代を
代表するコンセプトが、
コトラーが提唱した3iモデルとなります。

 

 

 

コトラーは、マーケティング3.0は、
ブランド、ポジショニング、差別化
3つのバランスが取れた三角形として
定義し直しました。

 

これは、とてもおもしろい考え方です。
ブランディングを検討する際にも
活用した方が良いと思います。

 

社会的な価値が求められるようになった
マーケティング3.0の時代において、

 

企業は、社会的な価値を表現する
ブランドを問われることになります。

 

そのブランドは、この三角形が
完全にならないと、信頼性のあるものに
ならないというのが、コトラーの考えです。

 

1.ブランド・イメージ
「ブランド」と「差別化」から、成り立ちます。

 

差別化競争であったマーケティング2.0の
時代にもあった、差別化を目的とした
ブランド戦略です。

 

消費者の感情的なニーズに訴えます。

 

2.ブランド・アイデンティティ
「ポジショニング」「ブランド」から
成り立ちます。

 

ブランドのポジショニングを明確にすること。

 

すなわち、企業のミッションを掲げ、
それを浸透させることで、

 

消費者のマインドのポジショニング
にもなっていき、

 

ユニークであればあるほど、
「〇〇」といえば「○○」という
連想につながり、

 

消費者のニーズや欲求に応えます。

 

 

3.ブランド・インテグリティ
「ポジショニング」「差別化」から
成り立ちます。

 

インテグリティには、
「誠実」「真摯」「高潔」などの
意味があります。

 

ブランドに対する消費者の信頼を
醸成するために、
具体的な行動をすること。

 

消費者の精神に訴えます。

 

 

この3つが相乗的である必要がある
というのが、コトラーの考えです。

 

ブランドイメージによる差別化
だけではなく、

 

ミッション(企業理念)による差別化が
必要になったのが、

 

マーケティング3.0だということです。

 

単にミッションを掲げれば良いのではなく、
ミッションのマーケティングが
必要だとコトラーは言います。

 

ミッションは、企業の社会的価値ですね。

 

どんな社会をつくりたいのか、
どんな世界をつくりたいのか、

 

消費者は何を望んでいるのか、
これがコンセプトだった
マーケティング2.0と大きく違う点です。

 

日本では、バブルがはじけ、
マーケティング3.0の時代から
経済が低迷しています。

 

日本は、マーケティング3.0に
追いつくことができていないの
ではないかと感じたので、調べてみたところ、

 

2014年にコトラーがこのように
指摘していました。

 

多くの日本企業は、2.0どころか、まだ1.0の段階で止まっているように私には感じられます。とにかく完璧な製品をつくって、人々にそのことを伝える、他社製品と比較して製品の優秀さを実証する、それだけで十分だと思い込んでいないでしょうか。

引用:電通報:日本企業に問われるより高い次元の目的意識とCSV(2014.10.23)

 

企業側がより高い
目的意識を示すこと

 

世界をより良くするための
変化を引き起こす主体となること

 

世界が抱える諸問題を何とかしたいと
思っているという真心を示すこと

 

かなり重要なことも書かれています。

 

マーケティングの考え方を
ますます学ぶ必要があるなと
感じました。

 

また、続きを書かせていただきます。