2019.1.23 ヂヤンテイ君

「クローズアップ現代+」でインターネット広告の現実に触れました

引用:NHK「クローズアップ現代+」これまでの放送

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

昨晩のNHK「クローズアップ現代+」
をご覧になった方、
いらっしゃるでしょうか?

 

「追跡!“フェイク” ネット広告の闇」
と題して、ネット広告が取り上げられました。

 

NHK:「クローズアップ現代+」これまでの放送

 

先月、このブログで、
インターネット広告の歴史を
調べてみたばかりだっため、

 

とても興味深く視聴する
ことができました。

 

インターネット広告の現実というか、
実態といったものを
垣間見ることができたと思いました。

 

インターネット広告の歴史を振り返り
様々なアドテクについて、
頭の中では理解してきましたが、

 

当社は広告代理店ではないため、
広告配信の現実は知りません。

 

だからこそ、調べてみた
ということにもなります。

 

フェイク広告というネガティブな
題材ではありましたが、

 

実際に行われていることを
知ることができ貴重な時間となりました。

 

しかし、これまで理解してきた
ことからする疑問点も多く、

 

インターネット広告について
正しく理解するために、

この番組を振り返ってみたいと
思います。

 

芸能人のSNSの写真や
芸能人が紹介されている
雑誌の紙面を加工し、

 

フェイク広告が無断で作られ、
それを信用し被害にあった方の
証言がありました。

 

芸能人がお勧めしていると
信じ込み、サプリメントを
購入してしまったそうなのですが、

 

番組が、そのサプリメントの
メーカーの住所を尋ねると、
会社ではなく民家。

 

代表の連絡先を調べて
自宅を訪問すると、

 

その代表の方が、インタビュー
に応じていました。

 

まず、フェイク広告のメーカーの
代表がインタビューに応じたことが
びっくりだったのですが、

 

そのメーカーの代表は、
自社のフェイク広告の存在は
認識していても、

 

誰が作っているか分からない
と言います。

 

広告仲介業者(ASP)に依頼して、
広告の中身には関わっていない
と言います。

 

これも信じられなかったのですが、
メーカーが自社の商品の広告を
把握していない。

 

そんなことがあるのか?
という疑問です。

 

この後、

 

誰がどんな(広告)を記事を書いているのか追いきれないというのが現状

 

という発言と、

 

サプリの広告を依頼している
広告仲介業者(ASP)は、
およそ30社だという
発言がありました。

 

広告仲介業者(ASP)
と表記があったため、

 

アフィリエイトサービスプロバイダに
広告を依頼していたようです。

 

アフィリエイト広告は、
インターネット広告の歴史の記事でも、
一番最初に紹介したものでした。

 

インターネット広告の歴史を辿ってみました【01】1996年~検索連動型広告

 

アフィリエイトなので、
このサプリをお勧めする
記事があるゆるところで紹介される。

 

だから、追いきれない
ということになるのであれば
分かるのですが、

 

あくまでも紹介記事ではなく
広告です。

 

この番組は、広告仲介業者(ASP)にも
訪問しましたが、

 

別の広告制作会社が広告を
制作していると言います。

 

その広告を、広告仲介業者(ASP)が
チェックしていないことは
ないと思うので、

 

別の広告が勝手に作られて
しまうということなのでしょう。

 

番組の冒頭で、被害にあった方は
インスタグラムの広告を見て
購入したと言っていました。

 

広告仲介業者(ASP)に依頼する
アフェリエイト広告は、

 

SNS広告としても使われるという
ことなのか?

 

この辺のことが、広告配信の実際を
知らないため、知りたいところでした。

 

インスタグラムは現在Facebook
傘下なので、

 

インスタグラムに広告を出稿するのは、
Facebookと同じで、厳しい審査が
あるはずです。

 

インターネット広告の歴史を
振り返った時に、SNS広告の内容が
ほとんどなかったのは、

 

SNS広告も他の媒体の広告枠と
同様に、配信された広告も
表示されるということなのかも
しれないと思いました。

 

このサプリのフェイク広告とは
別の話として、

 

地方新聞社のニュースサイトにある
記事と記事の間にある広告にも

 

フェイク広告が紛れ込んでいた
という事実があったようです。

 

これは、まさしくネイティブアドですね。

 

ネイティブアドについては、
この記事の時に紹介しました。

 

インターネット広告の歴史を辿ってみました 【14】ネイティブアド

 

フェイク広告が紛れ込んでいた
新聞社に、NHKが取材を申し込んだ
ようで、新聞社からの回答が
以下に紹介されています。

 

https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4234/newspaper/01.pdf

 

これを見る限りは、
アド・ネットワークの話のみ、
広告配信に関して触れられて
いました。

 

アド・ネットワークについては、
この記事の時に紹介しました。

 

インターネット広告の歴史を辿ってみました【05】アドネットワーク

 

この記事の時も、
どこの媒体に広告が配信されるのか
分からないので良いのか?

 

媒体側からすれば、どんな広告が
配信されるのか分からないままで
良いのか?

 

という疑問はあったのですが、

 

アドテクが普及したのが2008年頃
なので、

 

これ以降のアドテクの発展で、
こういうことは解決されている
ものと考えていました。

 

アドフラウド(Ad fraud)と言われる
広告の詐欺を防止する

 

アドベリフィケーションが
使われるようになったのは2012年頃です。

 

アド・アドベリフィケーションについては、
この記事の時に紹介しました。

 

インターネット広告の歴史を辿ってみました 【12】アドベリフィケーション

 

これ以降は、ターゲッティングの
精度が向上するための
技術が発達していったため、

 

インターネット広告の技術的な
歴史からすると、

 

フェイク広告がチェックできないのが
不思議ではありますが、

 

現実は、そういうものなのか
と思いました。

 

逆に、インターネット広告だから、
可能性としてあり得るものと
考えるべきなのかもしれない。

 

そこまで感じました。

 

アド・ネットワークを使った
広告配信のすべてが、最新の技術を
利用したものではないことも
想像できます。

 

また、フェイク広告がどこかで勝手に
作られ配信されたからといって、

 

広告主からしたら道義的な責任は
あると思いますし、

 

媒体側も信頼が問われることに
なると思います。

 

だからこそ、インターネット広告の
歴史と仕組みについて、

 

最低限のことを知っておく必要が
あるのではないかと思いました。

 

そういう意味では、このブログの
インターネット広告の歴史を辿る
シリーズ記事は、

 

網羅性だけはありますので、
おすすめです。

 

ネット広告の闇ではなく、
インターネット広告の現実に
注目することで、

 

インターネット広告を理解してみようと、
この記事を書いてみました。

 

理解することで、リテラシーを上げ、
上手にネットと共存していくこと。

 

それが現在の進む道なのでは
ないかと思います。