2018.12.28 ヂヤンテイ君

インターネット広告の歴史を辿ってみました 【13】DMP

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

当社もそうですが、
今年は、今日が仕事納めという方が
多いのではないでしょうか?

 

来年は1月4日が金曜日のため、
当社の仕事始めは、
1月7日の月曜日からです。

 

周りを見る限り、
仕事始めも、同じ日のところが
今年は多いようでした。

 

例年より長い、年末年始休業となりますが、
カレンダーの巡り合わせにまかせ、
しっかり休む時は休んだ方がいいですね。

 

デパートやスーパーも、
しっかりと休むことが
サービスの向上につながるからと、

 

元日・2日と休業するところも
最近は増えてきたようで、
良いことではないかと思います。

 

私が子どもの頃は、正月三が日は、
東京でも、開いているお店が
ないのが当たり前で、

 

それがお正月の風情だと
感じていました。

 

たまには、街が静かな日があっても
良いですね。

 

さて、ここから本題です。
本日も、
インターネット広告の歴史の続きです。

 

3PAS(第三者配信)の話の前までは、
ディスプレイ(バナー)広告が、
検索連動型広告のようになっていく
歴史を辿ってきました。

 

アドネットワークの登場によって、
さまざまな媒体の広告枠を束ね
配信できるようになり、

 

アドエクスチェンジの登場によって、
「入札型のインプレッション課金」
に統一され、

 

DSP・SSPという
広告配信プラットフォームが登場した
ところまで紹介しました。

 

DSPは、広告主の費用最適化、
SSPは、媒体の収益最大化、
それを自動で行い、

 

1インプレッションごとに
落札するのが、
RTB(Real Time Bidding)
というマッチングシステムでした。

 

本日はこの続きとなります。

 

広告主は、
広告を配信したいユーザーに
的確な配信をしたい、

 

その精度の向上を望みます。

 

媒体は、できるだけ高く広告枠を
売りたい。

 

そのため、広告枠に配信するのではなく、
誰に配信するのかが重要となっていき、

 

オーディエンスデータ
という概念が登場したことも
以前の記事で紹介させてもらいました。

 

昨日は、
WEB広告の配信対象が「枠から人へ」に
なったとしても、枠も重要だということで、

 

アドベリフィケーションについて
紹介させてもらったのですが、

 

本日はまた、ターゲットとする人に
注目したアドテクの話に戻ります。

 

本日のテーマ、DMPは、
Data Management Platform
(データ・マネジメント・プラット フォーム)

 

「インターネット上に蓄積された
あらゆるユーザーデータを
統合的に管理するプラットフォーム」
だそうです。

 

この時代になってくると、
一人ひとりに最適化された
広告配信をしていこう
という考えになってきたようで、

 

そういう視点から、DMPを理解
してみようと思います。

 

DMPは大きく2つあり、
それぞれの違いを見ていくことで、

 

DMPの理解に近づくことができるため、
この2つを見ていくことにします。

 

オープンDMP

外部から提供を受けるユーザーのデータ
・Webサイト行動履歴
・興味・関心
・年齢・性別などの属性情報

 

など、複数のサイトにおけるデータを
複合的に分析してターゲティング
できるようにするプラットフォーム。

 

プライベートDMP

自社で保有しているユーザーデータ
・購買履歴
・行動履歴
・興味・関心

 

などを、外部のデータを組み合わせて
蓄積・管理をするプラットフォーム。

 

 

こうして見ると、オープンDMPは
以前見てきたオーディエンスデータ
のことだと思いましたが、

 

まさしく、オーディエンスデータと
データエクスチェンジさせることが
できるようで、

 

肝心なのは、オーディエンスデータを
集約し整理することができる
クラウド型のデータプラットフォーム
であることです。

 

これまで辿ってきたインターネット広告の
歴史において、ターゲット像としていたのは、
このオープンDMPにあるデータです。

 

それが、この時代になると、
自社のデータと、この外部のデータを
組み合わせて管理できるように
なってきたということで、

 

プライベートDMPとなると、
CRM(Customer Relationship Management)
の話であるなと思いました。

 

実際のところ、
オープンDMPは新規顧客獲得のための
広告配信プラットフォームとして利用され、

 

プライベートDMPは自社の
顧客価値(LTV=ライフタイムバリュー)
最大化のためのプラットフォームとして
利用されるようです。

 

LTVについては、このブログでも
以前紹介させてもらいました。

 

最初に触れたように、
一人ひとりに最適化された
広告配信をするためであり、

 

現在も注目されている
One to Oneマーケティング
という領域に入ってきている
のだと思います。

 

DMPは、DSPとSSP間に入り、
DSPとSSPをつなぐプラットフォーム
として機能するようです。

 

DMPのユーザー情報をDSPとSSPに
配信することで、広告配信の精度を
高めることができます。

 

DMPを活用しCVRを改善した
事例が調べみるとありましたので、
検索してみてください。

 

広告主は、自社の商品やサービスと
親和性の高いユーザーに、
最適な広告配信をしたい。

 

ユーザーにとってもそれが
ありがたいことであり、

 

プライベートDMPを導入することで、
よりユーザーにマッチした
広告配信ができるようになる。

 

ということなのでしょう。

 

アドテクの進化として登場したDMPは、
インターネット広告の領域を超越し、

 

デジタルマーケティングの
プラットフォームになっていったようです。

 

当社のようなB to B企業には、
関係のない話のようですが、

 

顧客深耕および、そのための施策
という考え方で、DMPについて
もっと調べてみたいと思いました。

 

ここまで分かると、
自分もユーザーとして統合された
データになっているのだろうなと
想像できるのですが、

 

DMPの技術的な話は、
以下の記事がとても詳しく、

 

分かりやすかったため、
紹介させていただきます。

 

MarkeZine:DMPの仕組みを知ろう、オーディエンスデータを統合する「CookieSync」と「名寄せ」(2014.2.5)

 

 

オーディエンスターゲティング
の記事の時も書きましたが、

 

マーケティングの第一歩は
「顧客をよく知る」ことと言います。

 

アドテクの進化は、
「顧客をよく知る」ための進化とも
言えますね。

 

また続きを書かせていただきます。