2018.12.21 ヂヤンテイ君

インターネット広告の歴史を辿ってみました【08】DSP・SSP

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

昨日、今日と、このブログの、
以下の記事のPVが急上昇です。

 

東京オリンピックのボランティア応募ページにEFO(入力フォーム最適化)を!

 

何かと思ったら、
東京オリンピックのボランティア募集が
本日で締切りのようです。

 

募集定員の倍集まったという情報と、
都立高校の生徒に、ボランティアの
依頼があったというような

 

情報が飛び交っていますが、
真偽のほどは分かりません。

 

とにもかくにも、
ボランティアが気持ちよく活躍できる
有意義な大会になってほしいものです。

 

さて、本日も昨日に続き
日本のインターネット広告
の歴史を辿っていきます。

 

昨日は、
オーディエンスターゲティング
を見ていきました。

 

年代を記載しないまま、
紹介してしまったのですが、

 

アドエクスチェンジを介した
オーディエンスデータの活用となると
2011年頃の話となります。

 

日本では忘れもしない、
東日本大震災の年ですね。

 

本日はこのまま、その2011年頃の
続きとなります。

 

このところ、日本のインターネット広告
として振り返っているのは、
ディスプレイ(バナー)広告です。

 

検索連動型広告と同じように
オークション取引形態となり、

 

そこにアドテクが誕生し、
広告主からすれば、
より広告効果の高い広告配信をしたい。

 

媒体側からすれば、より収益性の高い
広告掲載をしたい、

 

双方の希望を叶えるために、アドテクが
より高度になっていく過程を
今は振り返っていることになります。

 

これまで見てきたように、

 

アドネットワークや
アドエクスチェンジも事業者がおり、

 

(事業者のことをプレイヤーと呼ぶようですが)

 

複数の事業者がそれぞれで
取引を行っていました。

 

それを一元管理しよとうと
アドテクは進んでいったようです。

 

そこでDSPとSSPの登場となります。

 

広告主側の広告配信の
統合プラットフォームが、
DSP(Demand Side Platform)で、

 

広告出稿の費用対効果を高める
ことを目的としたサービスです。

 

それに対して、
媒体側の広告配信の
統合プラットフォームが、
SSP(Supply Side Platform)で、

 

媒体側が広告収益最大化を目的とした
サービスです。

 

広告主側と媒体側の配信条件を
統合したプラットフォームで
連動させ、オークション取引を
する仕組みのようで、

 

ディスプレイ(バナー)広告が、
検索連動型広告のような
自動オークション課金になっていく
ための技術のようです。

 

この仕組みを、
ユーザーの元に広告が表示される
までの流れで説明している資料がありました。

 

それが、とても分かりやすかったので
参考にさせていただき、
流れを追ってみます。

 

ユーザーが広告枠がある媒体ページを訪問

ユーザーの情報(性別、年齢、趣味嗜好、行動履歴)をもとに、媒体ページからSSPへ広告をリクエスト

SSPからDSPに、オークションのリクエスト

DSPが最適な広告をSSPに送る

SSPが最も高額な広告を落札

媒体ページが落札したDSPに広告配信のリクエスト

DSPから媒体ページに広告が配信される。

ユーザーが閲覧している媒体ページに広告が表示

 

この一連の流れ、

 

ユーザーがWEBページに訪問し、
広告が表示されるまでは、
ミリ秒単位という極小の時間だそうです。

 

このような取引のことを、
以前、紹介したように、

 

リアルタイムで取引をする
RTB(Real Time Bidding)と呼ぶようです。

 

株取引でもこのようは超高速取引が
ありますね。

 

もともと、アドテク技術は、
リーマン・ショックによって
失業した金融工学のプロが、

 

インターネット業界に流入し、
発展していったようなので、

 

インターネット広告が
株式市場のようになっていったのだと、
イメージできます。

 

広告主が、入札金額の条件と、
1日の予算の上限を設定することで
取引が行われるようで、

 

広告出稿の費用対効果を最大化する
サービスが働くので、
広告はどこに表示されるかも分からない。

 

ターゲッティング広告の精度が高くなり、
データエクスチェンジジャーが、
ユーザーをセグメント分けしているので、

 

インターネット広告は「枠から人に」
変ってきています。

 

的確なユーザーのもとに広告が
表示され、結果をだしてくれれば良い訳で、

 

金額条件を設定すれば、
プラットフォームを介して自動取引となる。

 

このような仕組みを
プログラマティック広告と呼ぶそうです。

 

DSPとSSPを使用した広告取引の
ことも指すようでう、

 

「プログラム」という言葉が入っている
ので、なんとなくイメージできますね。

 

プログラムに従った広告とも
言えるかもしれません。

 

そうなると、媒体を選んで広告枠を買う
従来の広告配信と対比する
言葉としても把握できます。

 

先週末のこのブログの記事は、
今年の、しかもつい最近の
ニールセンの調査報告なのですが、

 

ニールセン調査より、アドネットワークより媒体直の方がオンターゲット率が高い

 

アドネットワークを利用するよりも、
媒体社が直接配信した方が、
オンターゲット率が高い
と報告されていますので、

 

プログラマティック広告も
問題点が指摘されてきたのが、
現代なのかもしれません。

 

DSPとSSPの登場を本日は
見てきました。

 

だんだん技術的な話が多くなって
きていて、資料を読んでいても、
難しくなってきているなあと思います。

 

しかし、インターネットの広告の
歴史を知ることで、

 

広告とユーザーとのコミュニケーションの
未来を探りたいと思っています。

 

そのため、ここまでの歩みを
全て知りたいのですね。

 

お客様に的確なアドバイスが
できるようになりたいので。

 

アドバイスは、インターネット広告に
限らず、企業コミュニケーションの
的確な提案と考えています。

 

また、続きを書かせていただきます。