2019.8.17 ozawa

「反省なきPDCAと終戦記念日」を読んで

Photo by Colton Duke on Unsplash

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

興味深い記事に出会いました。

 

ビジネス関連情報を読んでいると、
「PDCAを回す」
という話がよくありますが、

 

PDCA、PDCAって言っているの、
日本だけのようなのです。

 

WikipediaのPDCAサイクルの項目
にも、主に日本で使われると
でていました。

 

興味深い記事というのは、こちらです。

 

 

カタパルトスープレックス:反省なきPDCAと終戦記念日(2019.8.15)

 

 

この記事の筆者は、海外で仕事をされて
きた方のようで、

 

日本に帰ってきた時に、
PDCAに関する書籍が溢れていることが
理解できなかったそうです。

 

PDCAは、ご存じのように、
Plan, Do Check, Action
の頭文字からきています。

 

以下、先ほどのWikipediaからの
引用です。

 

1.Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する。
2.Do(実行):計画に沿って業務を行う。
3.Check(評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを評価する。
4.Act(改善)

 

先ほどの記事に、簡単な表現がありました。

 

計画して、やったことを、振り返り、改善する

 

なんとなく把握しているのは、
こういうことですね。

 

当たり前といえば、当たり前のこと。
これを繰り返すから、

 

PDCAサイクルであり、継続的な業務改善
につなげていくという意味で、
日本では活用されていると思います。

 

よく見るとActionだけが動詞
というのが奇妙に感じます。

 

PDCAの発案者は、日本とも関係が深く、
アメリカ人でコンサルタントだった

 

W・エドワーズ・デミング
と言われていますが、

 

先ほどのWikipediaにもありますが、
日本人が作ったようなのです。

 

だから、PDCAは日本だけでしか
使われていないのだと思います。

 

それは良いとして、先ほどの記事では、
日本人はPDCAの中でも「振り返り」が
苦手だと指摘しています。

 

文章から判断すると、この記事の筆者は
日本でコンサルタントのような
仕事をされていると推測できます。

 

日本人が「振り返り」が苦手なのは、
「振り返れない」からだとあります。

 

振り返るためには、計画が数字的に
検証可能な「仮説」となっている
必要があると説きます。

 

「計画」の段階で仮説を
立てなければいけないのに、

 

日本人は仮説を立てずに「実行」して
しまうから、「振り返り」ができない
という説明です。

 

その仮説とは、
どういうものなのでしょう。

 

以下のような説明がありました。

 

・どれくらいの期間
・どのような変化を与えると
・どのような結果が得られる

 

さらに、仮説は明確で簡潔でなければ
ならず、一番大事なのが数字で
測定できることあります。

 

多くの日本企業が作る「計画」は
仮説になっておらず、

 

市場はこのような方向に進むだろうから、こういう計画をする。

 

この程度の「推測」や「憶測」に留まる
計画をしてしまうようなのです。

 

失敗したら、
市場が予想通り進まなかったと、
外部要因にせいにしてしまうため、

 

自らの内部的な失敗を振り返ることが
できない。

 

PDCA大好きな日本人が
仮説に基づく検証が苦手なのはとても
不思議であると結んでいます。

 

そして、終戦記念日に、
投稿している記事であることから、

 

先の戦争への「振り返り」と関連づけて、
話が続きます。

 

この記事が興味深かったのは、
ここからでした。

 

お盆休みは終戦記念日と重なり、
特集記事やテレビ番組で、
「振り返り」の企画があります。

 

日本の夏は、戦争を振り返る夏であって
良いと、個人的にも考えていて、

 

高校野球の試合の始まりと終わりの
サイレンも、

 

当時を思い起こす風物詩として
耳に届きます。

 

戦争を振り返る時は、先ほどの
記事にもありますが、概ね以下の
ようはトーンになります。

 

「悲惨な戦争体験を後世に伝えて、二度とこのようなことが起きないようにしよう」

 

戦争の記録を読んだり、見たりする度に、
本当に、戦争だけは絶対にしては
いないと思うものです。

 

しかし、東京大空襲や、広島と長崎の
原爆投下、末期の沖縄戦、シベリア
抑留などが取り上げられることが多く、

 

日本人を被害者として描いていることが
気になるとあります。

 

個人的には、何度見ても新たな発見が
あるので、報道の偏りを感じることが
なかったのですが、

 

この記事の筆者は、海外で生活されて
いた方のようなので、もっと広い視野で
振り返ることができるのでしょう。

 

戦争ではお互いが、加害者となり
被害者にもなります。

 

その加害者としての日本人について
振り返らないと、

 

どうしたら、戦争が二度と起きないように
することができるのか、その回答を
導くことができないという指摘です。

 

そのため、ここにも「振り返り」が
苦手な日本人がいると見えるようです。

 

結びの一文を引用させてもらいます。

 

戦争を「計画」して「実行」しましたが、「振り返り」ができていないため「改善」ができません。つまり、戦争のPDCAはまだ終わっていないのです。

 

確かに戦争の事実は紹介されても、
振り返りの議論は、ほとんどありません。

 

事実だけ紹介して、
戦争が二度と起きないようにしましょう。
心に刻みましょうと、

 

言って終わってしまっているのかも
しれません。

 

振り返りを怠ったまま、
改善ができなければ、

 

また戦争が起こってしまうかもしれない。

 

様々な情報を知る度に、日本の戦後は
まだ終わっていないのだなと感じます。

 

いつ、戦争の時代に引き戻されても
おかしくないと思えてしまいます。

 

私も、日本の中で発達したPDCAを、
戦争が起こらないように回してほしいと
思いました。