2019.7.21 ヂヤンテイ君

選挙は一人称単数で、バンドワゴン効果が進む選挙について

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

さて、いよいよ、
参議院選挙、当日になりました。

 

まだ投票締切前ですが、
午前中の時点で、前回の投票率より
下がっているという報道がありました。

 

期日前投票が増えたからと
信じたいところですが、
どうなのでしょうか。

 

ネットを見ている限り、これまでにない
くらいに選挙に関するの投稿が多く、

 

選挙動画の視聴数も、前回に比べ、
飛躍的に増えたなと感じていました。

 

このブログでも2週間にわたり、
テーマを選挙だけにし、
情報発信してきたのですが、

 

ネットからリアルへのうねりというのは、
まだまだなのですかね。

 

投票率が低いという報道があると、
本来であれば、「投票に行かなくちゃ!」
となるはずなのですが、

 

投票率が低いのであれば、
「投票に行かなくていいや」
となるのが現代であるという話がありました。

 

新聞などで、開票前の予想がでます。

 

自民圧勝などと、報道があると、
その報道通りの結果になるというのが
このところの選挙だと思います。

 

かつて、こうした予測を、
優勢であると報道された政党や候補者は
嫌がっていたそうです。

 

こういう予測が報道されると、有権者が、
そうであれば、劣勢の政党や候補者に
投票しようと動いたからです。

 

反動があったということですね。

 

予測を報道するマスコミに対し、
優勢と報道された政党や候補者が
クレームをだしていたようなのです。

 

しかし最近は、
そんなクレームがなくなった。

 

それどころか、
むしろ逆になったようです。

 

どういうことかと言えば、
優勢と報道された政党や候補者に
さらに多くの票が集まるようになった
と言うのです。

 

マスコミの予測が当たるように
なった背景には、こういう変化が
あったようなのです。

 

こういうことを
バンドワゴン効果と言います。

 

バンドワゴンとは、
パレードなどで先頭を走る車のことです。

 

多くの人が選択している現象が、
その選択肢を選択する人をさらに
増大させる効果となります。

 

みんなが良いと言っているものは
正しいという感覚でしょうか。

 

これって、自我があまりにも無さすぎる
と感じたのですが、

 

この現象に対して、社会全体の集団化が
加速しているとの指摘がありました。

 

多数派に身を置いておきたいと思う人が
増えているのが現代のようです。

 

集団を重んじる心理は、異物を排除する
方向に向かい、団結力を増していきます。

 

インターネットの登場により、
多くの情報とともに、多様な価値に
接する機会が増えました。

 

「多様化」という言葉が日常的に
使われることが、
かつてあったでしょうか?

 

しかしこの多様化が反作用を起こし、
集団化を加速させれているようにも
感じます。

 

国もそうですね。自国主義の国の話が、
このところ多くなっています。

 

集団化が進むと、主語が一人称単数から
複数へ変わると言います。

 

「私」が「われわれ」や「我が国」
などに変わっていきます。

 

主語が一人称複数になると、述語が、
一人称単数の時よりも過激になり、
勇ましくなる。

 

多数派に属している安心感から。

 

こういうことが過ちを犯す方向に向かう
ことが往往にしてあります。

 

ある意味では思考停止状態であり、
様々な過去の事件を思い出しませんか?

 

選挙が集団化現象に陥ってはならない
と思います。

 

一人称単数の人々が集まり、
合議によって意思決定していくのが
民主主義。

 

企業も、
様々な一人称単数の人が集まることで、
何倍もの力になる。

 

そうありたいものです。

 

さて、あと数時間で開票速報が始まります。

 

期待と不安を胸に、
どんな結果が待っているのか、
冷静に眺めてみようと思います。