2019.6.19 ヂヤンテイ君

留まることは後退を意味する。コンフォートゾーンから脱出せよ!

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

コンフォートゾーンという言葉を
ご存じでしょうか?

 

「快適な空間」
「居心地のいい場所」
などの意味となりますが、

 

心理学では、ストレスや不安がない
落ち着いた精神状態でいられる場所
という意味になります。

 

誰だって、ストレスや不安がある場所より、
落ち着いた精神状態でいられる
場所のほうが、良いと感じます。

 

しかし、そんなコンフォートゾーンから
脱出しなければならない
というのが本日の話です。

 

マウスを使った研究があったそうです。

 

マウスに簡単な作業をさせます。
コンフォートゾーンにいるマウスは、
完璧に作業をこなしました。

 

そのマウスの不安レベルを
上昇させてみると、
パフォーマンスが向上した。

 

コンフォートゾーンにいた時よりも、
コンフォートゾーンの外にでた時に
パフォーマンスは向上したということ。

 

仕事もそうではないですか?
仕事が重なり、時間に追われるように
なると、集中力が増加します。

 

比較的、余裕がある時に、気が緩み、
凡ミスをしてしまったりもします。

 

この研究、アメリカの心理学者のもので、

 

ある程度のストレスを感じているほうが、
ストレスがない状態よりも効率が上がる
という法則を提唱しています。

 

不安レベルが上昇したマウスは、
ラーニング(学習)ゾーンに入ったと
定義されています。

 

不安レベルが上昇したマウスの
作業を難しくしてみると、
パフォーマンスが落ちました。

 

この場合、
ラーニング(学習)ゾーンの領域から
パニックゾーンに入ったことになります。

 

少し話の内容が異なりますが、
ここからの話で参考にさせていただく、

 

中原淳東京大学准教授のブログから
この概念図を引用させていただきます。

 

 

引用:NAKAHARA-LAB.NET,U-TOKYO:快適空間、背伸び空間、混乱空間・・・あなたが今立っているのはどの空間?:学びとリスクの微妙な関係(2013.4.17)

 

中原淳さん、調べると現在は、
立教大学経営学部教授。

 

病児育児のフローレンスで
理事もされています。

 

こちらの話は、学びにおける
コンフォートゾーンの概念です。

 

そのまま引用させていただきます。

 

●コンフォートゾーン

 

学習者にとって何のストレスもない空間、心理的安全(Psychological Safety : Edmondson 1999)の支配する空間です。この空間では、学習者は、未知のものに出会うこともありませんし、挑戦もありません。
裏返して言えば、この空間では「学習」は起こりません。日常のオペレーションやルーティンがそこを支配し、かつ、生活は、昨日のように、かく流れていきます。

 

●ストレッチゾーン

 

学習者が様々な未知のものに出会い、それへの適応や対処を求められる空間です。
ここは「ストレッチ」という言葉の示すとおり、学習者には「挑戦」が求められ、かつ、失敗するリスクが生まれます。
しかし、「挑戦」や「失敗」を裏返して言えば、そこには「学び」があるということです。ですので、この空間は、別名「Growth Zone(成長空間)」「Learning Zone(学習空間)」とよばれています。

 

●パニックゾーン

 

未知のものに出会う頻度、対処の難しさ・複雑さが格段にあがり、学習者はいわばカオスに投げ込まれたもののようです。
高い不確実性、高い不透明性が眼前には広がっています。そこでは「失敗するリスク」が高すぎて、「恐怖」が支配し、とても、冷静になることはできず、学ぶこともできません。
あるのは、ただただ「パニック」。それ以上でも、それ以下でもありません。

 

ラーニングゾーンは、
ストレッチゾーンという別の呼び名が
あることが分かります。

 

コンフォートゾーンでは、
未知のものに出会うことがなく、
挑戦がないので、「学習」は起らない。

 

ところが、不安を乗り越えて、
ストレッチゾーンに入ると、

 

「挑戦」が求められ、失敗するリスク
もあるが、その分「学び」がある。

 

パニックゾーンにまで行く必要はないが、
コンフォートゾーンに留まっていたら、
学習はないということです。

 

学習がないということは、
進歩がないことで、

 

環境が変化した時、
革新を求められた際に、
「脆弱な立場」に置かれやすいとあります。

 

快適であるはずの
コンフォートゾーンにいることは
リスクがあるということです。

 

時代の変化が激しく、
「VUCA」の時代といわれる現在、

 

コンフォートゾーンにいる現状維持は、
後退を意味することになります。

 

だからこそ、コンフォートゾーンから
脱出せよ!なのです。

 

ブロガーもそう、ユーチューバーもそう、
アウトプットを繰り返し、
自己成長に努めています。

 

彼らは個人事業主なので、
コンフォートゾーンにいません。

 

すべての責任が自分にかかってくるという
ストレッチゾーンの中で、
自己研鑽(けんさん)を積んでいます。

 

海外で活躍する若い日本人スポーツ選手が
増えました。

 

彼らは、自ら取り組むスポーツの
理想を追い求め、
成長しようとしているからこそ、
結果をだしています。

 

昔の日本人であれば、自分のための
スポーツという考え方には
なかなかなれなかったでしょう。

 

イチロー選手も引退会見で、

 

自分の限界を見ながら
ちょっと超えていくということを
繰り返すこと。

 

積み重ねることの重要性を
語っていました。

 

これこそストレッチゾーンに身を
置くということですね。

 

それでは、コンフォートゾーンから
脱出するためには
どうすれば良いのでしょうか。

 

TEDには、バンジージャンプに
チャレンジして、コンフォートゾーンから
脱出したスピーチがあるようです。

 

コンフォートゾーンの外から、人生は始まる。
という言葉を思い出し、
ジャンプしたとのこと。

 

このように、とてもできないと
考えていることを克服してみることも
1つの方法です。

 

このブログを1日も休まず毎日アップ
しているのも、
コンフォートゾーンからの脱出です。

 

毎日、こつこつ積み重ねる
あらたな習慣を自らに課すことも
1つの方法だと思います。

 

大人は、強制してくれる人がいないので、
自らに課さないとあらたなことは
始まりません。

 

先ほど、引用させていただいた記事の
最後には、こうあります。

 

「最近、何か、快適だなー」と思ったら、それは「学び」から遠ざかっている証拠かもしれません。

 

「学び」から遠ざかっていることは、
成長から遠ざかっていること。

 

コンフォートゾーンに留まっていたら、
成長がないばかりか、
後退することになります。

 

会社も同じであるということを
この間、朝礼で話をしました。

 

コンフォートゾーンからの脱出を
試みましょう!