2019.5.11 ヂヤンテイ君

やはり脳にダメージが。マルチタスクはスイッチタスクに過ぎない

 

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

連休の間に書いたこの記事。

 

仕事を効率良くするために「シングルタスク」を意識する

 

仕事がマルチタスクにならないよう、
意識して習慣を変更するという内容。

 

連休明け、仕事をしながら、
かなり意識していたのですが、

 

さっそく、メールの送受信を、
「出社時」「昼休み前」「退社前」の
3回に制限するのは、

 

現実的ではないなと感じてしまいました。

 

早めにメールに気づいて、
返信をする習慣ができているのです。

 

いきなり1日3回だけのメール受信は
無理なため、

 

来週から、メール受信の時間を決めて
みようかと思います。

 

本日ニュースアプリを眺めていたら、
この記事がありました。

 

PRESIDENT Online:人間は本質的に”マルチタスク”はできない(2019.5.9)

 

やたらとタイミグ良く、
マルチタスクの話に出会って
しまいました。

 

今回は、ちょっと、怖いことが
書いてありましたので、
紹介いたします。

 

脳はマルチタスクが苦手というより、「人間は本質的にマルチタスクはできない」

 

例えばA・B・Cという3つの活動を、脳は厳密な意味で同時に進めることはできません。このようなマルチタスクをすると、いや正確にはマルチタスクをしていると思いこんだ行動をしていると、脳内でストレスホルモンのコルチゾールが増えていきます。

 

確かに、厳密な意味では、
仕事は1つ1つ進めることになります。

 

しかし、仕事が重なっていく時は、
すぐにやるべき仕事が複数あるので、
それを処理しなければと焦りがでます。

 

そんな時に、メールや人の応対をして、
次々に、仕事を処理していると、

 

マルチタスクをしていると思いこんで
しまうということですね。

 

この状況の時に、脳はストレスを
ためていることになり、

 

実感として思いあたるのは、
すぐにやるべき仕事がいくつもある時に、
電話があったりする時です。

 

マルチタスクは
基本的にできないのですから、

 

ひとつのタスクから別のタスクに
素早く切り替える
「スイッチタスク」をしている
という説明が他の記事にありました。

 

「スイッチタスク」をしていることを
我々はマルチタスクをしていると
思い込んでいるということです。

 

怖い話というのはこれです。

 

この状態が続くと脳へダメージを与え、機能が落ちてきたり、脳細胞が死滅したりしてしまいます。これは、うつ病のリスクを増大させたり、新しい記憶がつくられにくくなったりと、認知症のような症状に繋がることが知られているものです。

 

短い時間で、どんどん仕事を
切り替え処理することで、

 

「情報の取捨選択力」
「複数のタスクを素早く切り替える能力」
「作業記憶力」

 

の3つの能力が向上するのではないかと
考えた研究がかつてあったようです。

 

ところが結果は逆だった。

 

ここから、以下の記事の内容になります。

 

“未来を変える”プロジェクト:マルチタスクはNG。科学的に解明されたマルチタスクの弊害と効果的な対策(2015.6.15)

 

2015年の記事ですが、こんなに前から、
マルチタスクに対する警鐘が
鳴らされていたのですね。

 

人はマルチタスクをやめられないのは
なぜなのか、という話があります。

 

経営コンサルタントのピーター・ブレグマン
という方の考察で、

 

この記事の引用の引用となります。

 

「思うにそれは、私たちの脳が、外部の現実世界よりも格段に速く動いているからではないだろうか。1分間に口頭で話せる語数より、聞いて処理できる語数の方がずっと多い。やるべきことが山積みなら、1秒でも無駄にしたくない。だから電話で相手の話を聞いている間に、『脳の余っている部分』を使ってフィレンツェ旅行の予約をしよう、という具合だ。

 

しかし私たちは気づいていない。脳のそうした部分は、雰囲気を察知したり、聞いている内容を頭の中で掘り下げたり、創造性を発揮したり、周囲の状況を把握することに使われている。つまり『余っている』わけではないのだ。こうしたことを犠牲にして意識を他へと振り向けると、マイナスの結果を生む」

 

外部の現実世界よりも、
脳は早く動いている。

 

そのため、脳の余っている部分まで
使おうとする。

 

しかし、『余っている』わけでは
ないということですね。

 

こちらの記事では、
仕事のパフォーマンスを上げる
方法が紹介されています。

 

lifehacker:マルチタスクは「弊害」? 仕事のパフォーマンスを上げる「マインドフルネス思考」とは(2017.7.19)

 

マインドフルネスは、
アップルやグーグルが

 

社員研修の一環として導入した
ことで注目されました。

 

「今この瞬間」に意識を向ける
ことと、説明にはよくあります。

 

マルチタスクによるストレスを
感じたことがある方は、

 

マインドフルネスを実践してみると
良いかもしれません。

 

このマインドフルネスは、
21世紀に入ってから、

 

世界中で大きな注目を集めて
いるようなのです。

 

これはどういうことかと言えば、
デジタル機器が、仕事の道具に
なっていったからだと思います。

 

スマホの使い過ぎに対する警鐘と
まったく同じです。

 

私がこの会社に入社したのは
1994年なのですが、

 

その当時は、営業のデスクの上に
PCはありませんでした。

 

今の人たちからすれば、
どうやって仕事をしていたの?
と思うでしょうね。

 

PCがないので、インターネットも
もちろんありません。

 

原稿を書くような時に、調べものを
するために図書館に足を運んだ
ものです。

 

今考えれば悠長なものですが、
インターネットが革命的であった
ことが分かると思います。

 

当時から考えると、デジタル機器の
発達で便利になりました。

 

しかし、仕事の処理スピードが
アップした分、仕事の単価は下がっていき、
仕事の数を増やす必要がでてきました。

 

人ひとりが、処理する仕事の量は、
膨大に膨れ上がったのはでないかと
想像できます。

 

だからこそ、切り替えスピードが
求められ、マルチタスク化が
進んでいったのだと思います。

 

便利さと引き換えに、人間への
負担が増えたと言えます。

 

もともと、マルチタスクを気にしたのは、
見積計算のミスが見つかった時でした。

 

どの業界もそうだと思いますが、
見積は複雑で、神経を遣う仕事です。

 

ミスがあった時は、若い頃に比べて、
集中力がなくなったのかなと
感じたのですが、

 

よく考えたら、見積の仕事の最中に
何度も仕事を中断する状況があった
ことに気づきました。

 

マルチタスクが良くないのでは、
と感じたのがその時です。

 

若い頃に比べて、集中力を欠く
仕事のスタイルになっていたのです。

 

一番最初の記事にこうありました。

 

A・B・Cを同時に進めるのではなく、いかに「一点集中×3」で終わらせるかが重要なのです。

 

現在は、マルチタスクになりがちな
時代であること、

 

そのマルチタスクは
「スイッチタスク」であることを
自覚した上で、

 

意識的にコントロールする
必要があるのだと思います。

 

脳にダメージを与え、
機能が低下することは
避けたいですね。

 

この記事を仕事中に読んでいる方、
今の仕事に集中しましょうね。