研修生日記

第5期生(3月〜5月) 藤原理香(仮名)

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自己紹介

この度御縁あって、研修生としてお世話になる事になりました、藤原理香です。
社会人になってからの○十年間はアパレル業界で、布帛やディスプレイのデザイン、 営業からマーチャンダイザーまで、いわゆる川上から川下まで一通り経験してきました。が、本当は平面(絵や印刷物のデザイン等)がずっとずっとやりたくて、気が付くと雑誌やら洋書やら自分の好きなデザインのも のを買い集めていたくせに、この年になるまで生活に追われ(?!)、自分が本当に やりたかった事に踏み出せなかった、大馬鹿者の私です。印刷業界での経験はゼロ、 DTPスクールにも通った事がなく、Tシャツやスポーツブランドのロゴやマークをお遊び程度に作った際、イラストレーターを使っていた位で、ごめんなさい!今迄の研修生の史上最低ラインです!!という私が、ふところの深いこの会社で、何を学んで、 何を感じたか、、、ずいぶんと人生遠回りしてやっとスタート地点にたった三十路過ぎのこの私が、自分で言葉にする事によって、色々な立場の人たちのほんの小さな勇気づけにでもなれば幸いです。

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日記(第5期生 藤原 理香<仮名>)
■■■ 日記タイトル一覧 ■■■
6月3日(月)〜6月9日(日)(14週目)
5月27日(月)〜6月2日(日)(13週目)
5月20日(月)〜5月26日(日)(12週目)タテ多段組みの難しさ
5月13日(月)〜5月19日(日)(11週目)見出しつくりと縦組みに悪戦苦闘
5月6日(月)〜5月12日(日)(10週目)新聞はすごい!
4月29日(月)〜5月5日(日)(9週目)制作時間について
4月22日(月)〜4月28日(日)(8週目)よいデザインとは
4月15日(月)〜4月21日(日)(7週目)人に教える、ということ
4月8日(月)〜4月14日(日)(6週目)下版の準備
4月1日(月)〜4月7日(日)(5週目)校正について
3月25日(月)〜3月31日(日)(4週目)よいQuarkのデータとは
3月18日(月)〜3月24日(日)(3週目)ものすごい吸収力で
3月11日(月)〜3月17日(日)(2週目)Quarkは最初の環境設定が重要
3月7日(金)〜3月10日(日)(1週目)頭がフリーズしてしまった

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6月3日(月)〜6月9日(日)(14週目)

最終週となり、会報の下版も済み印刷もあがってきた。選ぶ紙の種類によって色ののり方も変わるのだな、という感想と、使用するフォントによって出力機が変わり出力機が変れば印刷のスケジュールも変わる事を知った。この3ヶ月間で自分でも驚く程のたくさんの事を学べた。何も知らず、用語も解らず他の人の会話が外国語のように 聞こえ、教えてくれる人たちの手元が早すぎて、何回も聞き直していた最初の頃に比べれば、今自分には何が解っていないのか、足りないのかを自覚できるようになるまでは進歩したと思う。
今はCPUに翻弄されている状態なので、今後はCPUのシステムやアプリケーションソフ トともっともっと格闘して「確実」な知識を身につけたいと思う。desk topといわれるこの机回りと中身を知らずに自分で整理・コントロールもできないのは、仕事ができない、と同義だと思った。
自分が一番、楽しい、好きだと思える仕事に初めて出会えて本当に良かったと思う。 この3ヶ月間を土台として今後益々精進していく、という決意をもって、この研修日記を終わりにしたい。


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5月27日(月)〜6月2日(日)(13週目)

会報の3回目の校了が終わり、来週の頭に下版する運びとなった。Quarkの4色の縦組みのデータを渡すのは初めてなのでかなり怖い。イラストレーター上ではフォントで何か問題があると、アウトラインを取れば解決する事が多いが、Quark3.3Jのバー ジョンなのでQuark上ではアウトラインはとれない。日本語のフォントを何種類も使っているので、それぞれのフォントの縦組みにした時のくせは僅かながら解ってきたが(新ゴシックの数字を縦組みにした時、半角の数字の方が、全角の数字よりも大きくなるので、調整が必要になる、中ゴシックの英数字を文字回転した時が一番ずれ る、など)、いつもの事ながら「初めて」は恐い。幸いヂヤンテイには別会社のメディアステーションという出力センターがすぐ近くにあり、行ったり来たりと密に詰めながら印刷までの業務を完結できるので(私はこれはかなり恵まれた環境だと思うのですが、、、)来週早々メディアの人に聞いたり、相談してみよう

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5月20日(月)〜5月26日(日)(12週目)

<タテ多段組みの難しさ>

自分でも解っていてあれこれ試したが、どうも納得いく方法が見つからず、やはり社長に指摘されたのが、タテのラインが多段組みしているとずれてしまう事である。結果だけいうが、画像を配置すると縦組みの場合その画像を配置したテキストボックス の行送りが指定通りにはいかなくなる。(これを切り壊しと言うのだそうだ。)解決方法は、テキストボックスのサイズはきっちり【幅:行送りpt.またはQ数×(行数−1)+文字のpt.またはQ数】【高さ:文字の大きさ×○文字分(トラッキングの設定 は0)】分にし、テキストボックスのテキストとの間隔は0、配置する画像がある場合は、画像ボックスのサイズもきっちり行送り数×○行分とし、画像ボックスの回りこみの設定も「アイテム、0pt」とする。その画像ボックスを背面に配置した上に配 置したい画像を好きなサイズで(もちろん下に配置したボックスのサイズ内だが)配置をする。見出しタイトルのサイズも画像の扱いと同様である。この際文字や行送り の単位は「Q」の方が単純に計算しやすいので、いいらしい。(ちなみに1pt.=0.353mm)

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5月13日(月)〜5月19日(日)(11週目)

<見出しつくりと縦組みに悪戦苦闘>

手始めに、よくある見出しタイトル文字の下の小さいドットの背景(網)をイラストレーターでつくろうと思い、パターン登録に手こづってしまった。イラストレーター で隙間のないパターンを登録したい場合、塗りなし線なしの長方形を背面(という本もあれば、前面という人もあり、結果はどちらでも同じ)に置いておくとその長方形 内のオブジェクトを基準とするパターンが作成できるのだが、その長方形内には必要最小限のオブジェクト、かつ左右上下に継ぎ目が狂わないよう正確な位置に長方形を配置しなくてはならない。やっとナきたと思いオブジェクトにパターンを適用する。 そのオブジェクトの位置を変更したいと思い、パターンも「塗り」の一種と思いきや、オブジェクトを移動するとパターンも動いてしまうのである。パターンに合わせ てオブジェクトを配置しなくてはならないのだ。Quarkも縦組みの場合ベースライングリッドはないし、英数字ひとつひとつに縦組み 中の文字回転をしなくてはならないし、結構面倒だ。雑誌と違ってA4サイズにいくつものコラムを詰め込む状態で、文字数の制約がないまま原稿をもらっていたので、マ スターページなんてノンブル以外適用していない状態になってしまった。そしてひとつコラムが追加されるとそのページの組み方やフォントの大きさ、行送りを全部変更しなくてはならないので大変だった。今回営業の方と一緒にお客様の所へ何回か打ち合わせに行く機会を与えてもらい、お客様の求めている事のニュアンスや会社の特色 などをつかめ大変勉強になったが、コミュニケーションが取れるようになった所で次 回からは、文字数についてあらかじめ打ち合わせできたら、と思う。ただ、何回も組み直したおかげで(?)そのページの全てのガイドを削除するコマンドを覚えた。 (option押しながらルーラ:定規をクリック)

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5月6日(月)〜5月12日(日)(10週目)

<新聞はすごい!>

ある会社の会報を新規に受ける事になり、所さんに、読者の年齢層が高いので、読みやすく、かつ本文もきちんと読んでもらえるよう見出しも大きく引きつけるよう、新聞みたいにしてみよう、という指示を受けて、それからは新聞ばかりを目で追うこととなった。英語の新聞や3大新聞を見てみたが、4色のページもある会報にいまいちどう反映させたらよいのか悩んでいたら、所さんに「夕刊F」がいいと勧められて買ってみたら、サイズが会報に近いのと、色がふんだんに使われているので、随分と参考になった。新聞をこのような視点で見たことがなかったので、もうとにかく参考になりそうな見出しタイトルと、恥ずかしながらリード罫(0.3pt〜3pt位の実線、二重 線から点線まで)をも切り抜いてスクラップした。今までスポーツ新聞って下品だなあ、と思っていたが、毎日あれだけの情報量を紙面に収め、読者を次へ次へを引き込 んでいくタイトルづくり、自然と目で追っていけるような段組みの仕方と、コラム毎の区切り方はすごい、と思った。それからは電車の中でおじさんが読んでいる新聞 (えっちな紙面でも)をのぞきこみ、それ読んだら私に頂戴!と言いたいのをこらえキオスクに駆け込み、一通りのタイトルや罫の種類は揃えた。今度はQuarkで縦の多段組みに初挑戦、見出しタイトルつくりも、社長にたくさん教わった文字を目立たせる効果あれこれ、が役に立ちそうだ。
●CPUはもはや必需品
ところで余談となるが、ためてしまった研修日記を一気に書き上げようとしていたところ、しばしば画面に走査線が走るようになり、ふん早くなった私のマウス裁きについてこれないのね、とあほなことを考えていたら、突然画面が落ちて、それから立ち上がらなくなってしまった。これにはたくさんのメールアドレス(電話帳などに書き写している訳がない)や、私なりにコンフリクトをなくすよう苦労したり、研修の復習したりと大切な存在となっていたので、すごく頭にきてマットを蹴ったり家の猫がよくCPUの上に乗っていたので、猫にも当たり散らした。次の日こういう事に詳しい岩瀬さんに話を聞いたところ、ブラウン管関係ではないか、すごく修理が高くつくよ、と言われ、お金もないのに、、とかなり落ち込んだ。結果は、アナログビデオボードの故障。修理後運んできてくれた日通のおじさんが、この色の(初代iMacのボンダイブルー)やつはよくお姉さんと一緒の修理代金が多いよ、そこが壊れやすいんじゃないかねえ、と言っていた。初代iMacをお持ちのかた、走査線が走るようになったら無理に作業を進めず、そこでもう修理にだした方がいいかもしれない。ちなみに修理後のOSもインストールしたソフトもすべて無事だった。書いてる途中で画面が落ちたこの研修日記以外は。

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4月29日(月)〜5月5日(日)(9週目)

<制作時間について>

先週に引き続き、紙袋をちんたらあれこれやっていたら、社長に制作費はどれくらいか確認したのか、とつっこまれた。しまった、と思った。今までの仕事はいわばデザイナーと営業の橋渡しで、デザインが良くてもそれにまつわるコストが高すぎて、売 れないと判断すればデザイナーに違う方法で作る様指示したり、逆に営業が今までの実績だけで売れない、と判断してしまうものを先々まで考えて利益に直結しなくても 今回はトライしてみようと判断したりしていた。自分が制作する側にまわったとたん、忘れて、いや忘れたふりをしてしまっていた。制作費が安ければ安っぽいデザイ ンでいい、という意味ではない。私だけかもしれないが、目の前にまだ完結していな いものがあると、いつまでもいつまでも、こねくりまわしてしまう。昔油絵を習っていた時、先生にもうそこはいいから次に進みなさい、とよく怒られた。印刷の制作で自分の実体験ではないけれど、ある程度これはこの位の時間をかけてここまで、と決 めた方が逆に良いものができそうだ。時間をかけてやってみても、ふと前に自分のや ったものを見てみると、かえってその方がよかったと思えることがたくさんある。コスト意識というのは制作において制約ではなく、ひとつの区切りと前向きに考えて、 もう少し自分の作業時間が短縮できるようになれば、常にあらゆる事にバランスをとりながら制作を進めたい、と思う。

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4月22日(月)〜4月28日(日)(8週目)

<よいデザインとは>

私は「恐い」だけでなく「頭でっかち」な女である。好きだったせいもありデザインについては勉強もしたり好きなデザイナー(グラフィック)の著書を読んだり、色彩についての本を読んだり と知識だけは詰め込んでいた。私の好きなタイプは「独りよがりではない」デザイナーの人である。いいな、と思うデザインは、そのデザインと商業的な部分が最高にバ ランスがとれているものである。あまりアート寄りにいってしまっている人は好きではない。と、好き嫌いがはっきりしている私の近くに私が好きなタイプのデザイナー がいます。ヂヤンテイの所さんである。ある会社の展示会用の紙袋を考える事になり、所さんと一緒に進めていった。ヂヤンテイに入ってから私は恐ろしい位に電車の中吊り広告を凝視し、本屋でいいと思うものを覚えるまで立ち読みをし、自分の肥やしをできるだけ多くしようと思っているのだが、実際自分がいいと思ったものを、自分の制作するものに生かすには、やはり技術と頭がいる。今の印刷物で結構丸(大き いものから小さいものまで)を背景に使うのがはやっているようで、私は馬鹿なの で、すぐやってみたくなってしまった。そこで丸の中に画像やら会社のロゴやらを配置してみたのだが。すぐに所さんに指摘された。デザインにはすべて意味があるのだから、丸の中に会社のロゴを入れたら、丸も含めて会社のロゴになってしまう、罫線 一本を文字と文字(または画像)をつなげるだけで、何かしらの意味合いができてしまうのだと。ああ、忘れていた。私だって前の仕事でブランドのロゴを違う勝手で使われたら怒鳴り散らしていただろう。「デザインとは」なんてよく知ってるつもりなのに実際自分がやってみるとできないのが、「頭でっかち」の所以である。他にも所 さんから、いい画像はそれをできるだけそのまま生かす事や、画像をきれいに処理する方法、また配置の仕方によって全体にリズム感がでたり、逆に死んでしまったりがある、などなどたくさんの事を教わった。とても素敵な画像を扱わせて頂いた事もあり、とても楽しい仕事だった。

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4月15日(月)〜4月21日(日)(7週目)

<人に教える、ということ>

新しいことを次々と覚えるのは楽しい、でもこのままずっと自分にはできないのではないか、とどん底まで不安になったりと躁鬱のような状態の時に、私の心の中で勝手 に「私の女神」と呼んでいる制作の大津さんが、前の研修生の研修日記をプリントア ウトしたものをそっと渡してくれた。研修に入る前に読んだのだが、実際研修生とし てしばらく経った後に読んでみると、実に励まされた。大津さんにはたくさんのショ ートカットキー、Quarkやphotoshopのことや、これ便利ですよ、と色々なプラグインをもってきてくれたりと、数多くのことを教えてもらった。まだ若いのに周りの人の状況を察知して、さっと救いの手をさしのべてくれる。自分も相当最初は苦労したのだと思う。私は長い社会経験の中で、こんな人にはあまり出会っていない。また、前の研修生の方と会う機会もあった。本人にとっても会社にとってもお互いが財産となっているのだなあ、ということが見てとれた。人に教えるという行為は時間も取られるし、結構エネルギーがいるものだ。その自分の時間を惜しげもなく与えてくれる人 が、大勢いる。私ももっと精進してせめて迷惑をかけない位にまでなるよう頑張ろう。「人は財産なり」経営セミナーの講師がよく言うような事を実感した週だった。

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4月8日(月)〜4月14日(日)(6週目)

<下版の準備>

学校関係の仕事も、もう授業が始まる時期だろうか、制作の業務も少し落ち着いてきて、私にとっては初めての、「下版前のデータのチェック」をする事になった。印刷を依頼したお客様が作ったデータを日付や時間等内容の確認も含め安心して出力できる状態になるまで多項目に渡りチェックをするのである。4色、特色2色など色の使用でもまた出力機の種類によっても、チェックをする項目が微妙に違う。使用されいるフォント、トンボ・ドブの確認、ブラックオーバープリント、罫線、画像の保存形式・リンクなどなど、、。例によって初めて他の人のデータを開いてポインタをさす事自体とても恐かった。一番大変だったのは、特色2色の場合で、特色以外のスミやCMYK色が混入していると版が増えてしまうので徹底的にチェックするのだが、スミで打った孤立点が残っていたり、グラデーションやプラグインソフト等でつくる様々な効果の中に、ほんの小さな箇所にCMYK色が混じっていたりで、探すのに一苦労な時がある。私なんて、それ以前の問題で、特色2色の制作物を4色だと何も考えずに思いこんで、その特色をプロセスカラーに分解している所で、社長が青くなって「何やってるんだー!」と飛んできた。初っぱなデータを消し、またこの大きなミスをしでかして私にはすでにリーチがかかってしまった。社長からは「恐い女」というサブネームを頂いてしまった。とにかく、下版前のデータチェックをしながら、自分がチェックするのに大変だと思うようなデータは作るまい、と思った。

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4月1日(月)〜4月7日(日)(5週目)

<校正について>

制作から印刷までの流れにまるで無知だった私が、初めて認識したのが、「校正」という重要なパーツだ。OCRで取り込んだテキストも、人が打ったテキストも、お客様が書いた原稿も、最初から100%正確であることはまれだ。印刷は重要な情報を伝えている訳だから、日付や時間はもちろん、すべて間違いはあってはならない。何となくお客様の原稿には「念」というか、どうしてもこれが伝えたいんです、という「気持ち」が込められているような気がする。それを文字というカタチにして他の人に伝える訳だから、決していい加減にはできないのだ。自分の好きなミュージシャンのCDの歌詞カードの歌詞が間違ってたりすると、けっ、馬鹿じゃないの、と誰に向かってか解らないが一瞬にして鼻白んでしまうあの気持ち、どんなお客様でも原稿を渡された時、変な間違いを見つけてしまうと、どんな言い訳しようが、いやあな気持ちになってしまうだろう。
よってヂヤンテイでは特に「校正」には厳しい。間違いがあると信用・信頼関係に傷がつく、といっても過言ではないからだ。校正する人にはやはり、社会・国語・時事 など幅広い知識が必要になる。知らないと間違いも見つけられない。ほんのちょっとの罫線のズレも見逃さない。私は「校正」の段階とタイミングというものを知らなかったので、ばたばたしながら一気に校正をお願いしてしまい、校正する人に迷惑を掛けてしまった。以前は、営業と制作の人だけで校正をしていたそうだ。何回も言ってしつこいが、印刷は頭が悪くてはできないと思う。ところで、ヂヤンテイの校正の人 はいつも誰よりも早く出社してすぐにみんなが制作に取りかかれるよう毎日準備をしてくれている、心優しい人である。

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3月25日(月)〜3月31日(日)(4週目)

<よいQuarkのデータとは>

何かと問題の多かった英語のテキスト(ここでは教本の意)をやっと初めてお客様に見てもらう事ができた。戻ってきた社長が「よくまとめたなあ、と先生が言っていたぞ。」とおっしゃってくれた時は、いつも失敗ばかりでムチばかり打つしかなかった 社長がたまにはアメ玉を、、、と思って言ってくれたのだと解りつつも涙がでそうになった。100%自分で仕上げたのではない。さっさと時計のイラストや地図を作ってくれた社長、発音記号をインターネットから引っ張り出してきてくれた制作の山本さん、みんなに助けて頂いた。それらのイラストや画像やテキストがひとつにまとまってくると、私にとっては初めての種類の感動を覚えた。最後のページとなった時は、 変だけど終わってしまうのが名残惜しくて、思わず一服してしまった程だ。ただ し、、。この英語のテキストの間に何点か昨年のQuarkのデータを修正する機会に恵まれたが、それらは表にしろ、カレンダーにしろ、後で難なく修正する事ができる様、感動的に、頭脳的!!に作られていた。ああ、これが社長の言う「気配り」のひとつというものなのか。学校などの教本は先生が教えながら気付いたり、時事が変わったりで、毎年修正・変更・加筆を加える事が多い。それを踏まえて、先輩方のデータは計算して作られていた。次回からは、「もっと頭を使え!」そして「人に優しく」をモットーにQuarkに取り組みたいと思う。

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3月18日(月)〜3月24日(日)(3週目)

<ものすごい吸収力で>

社長曰く、人間限られた時間の中で切羽詰まると意外な力がでてくるものだ、と。おっしゃる通り、本をながめていても中々頭にはいらなかった事が、ヂヤンテイで研修を始めてからものすごい吸収力で、色んな事を覚え、体得している私がいる。
Quarkも然り。かわいい(?)子に旅をさせてくれたおかげで、Quarkの事何も知らなかった私が、データをとばし、あざだらけになりながらも(大袈裟か)まる2日間 で、ほぼ3週間かかってやっていた作業を、自分で気になる所は直しながら、消え去ったデータの分取り戻した。とは言っても、たくさんの人に助けられたのは言うまでもない。営業の小澤さんに、Quarkで今扱っているのは文章が多く、白黒2色と言っても、A4,A3等の真っ白い用紙にきれいにレイアウトしていくのは、4色の制作と同じなんだから、あまりQuarkのガイドや固定したベースラインや数値に捕らわれない方がいいよ、と言われ、はっと目が覚めた気がした。そういうものだと思って、私は ずっとベースラインを固定したまま、ベースライングリッドを画面に置いたまま作業 をしていた。グリッドをはずしてページ全体を見る事で、随分と自分の意識が変わっ た。内容に応じたベースラインを組み、フォントの大きさを換え、行間も調整していいんだ、と初めて理解ができた気がする。手伝ってくれたり教えてくれたり、迷惑かけっぱなしですが、皆さんありがとうございます。ここの人たちはとことん暖かい。

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3月11日(月)〜3月17日(日)(2週目)

<Quarkは最初の環境設定が重要>

はじめてQuarkを触った。言うのも恥ずかしいが、「カット」&「ペースト」の感覚 をはじめて知り面白かった。何となくエクセル等の表計算でのコマンド、という認識しかなく、イラストレーターでは私は1回も使った事がなかったが、無知は罪なり、 結構「カット」は使えるのですね。他の方達が作ったQuarkのフォーマットにテキス トを流し込んだり、昨年のものに修正を加えるといった作業をしながら、少しづつ、「Quarkとはどんなソフトなのか」理解していった。が実際に自分で土台から作り、テキストを入れ、見出しを考えるとなると話しは別。ある英語のテキストを作るのを任され、これが私の背中におんぶおばけのように毎日、長い期間にわたってのしかかってくるのであった。Quarkは最初の環境設定が重要、足場づくりがしっかりしていないと後で泣きを見る、と気がついたのはずっと後。又、テキストの内容を理解しないと、項目ごとにまとめられないし、見出しを考えたり、レイアウトもできやしない。なんで画像取り込みができないんだ!(編集ツールにもちかえないと取り込めな い)、この文章の続きはどこに行ってしまったんだ!?(マスターページでリンクを切らないと、ページからあふれた文章は、最後のページにリンクされてしまう)、人さし指のツールをつかみ、少しだけボックスの大きさを調整しようとすると勝手に近くにあるガイドに吸い込まれていきイライラする(ガイドへの吸着)、etcetc、、、 今回はQuarkの本とショートカットをまとめたものを渡され、基本だけ教えてもらい、後は自分でやるしかなかったので、ちょっと進む度にあちこち壁にぶつかり、疑 問は実際自分でやってみて解決するしかなかった。それでも何とかあとちょっとで、、という所で、事件が起こった。
前日具合が悪くぼーっとしていたので、自分では余計に気をつけていたつもりが。次の日いつもより早く来てさあやるぞ、とファイルを開くと、中身が真っ白。バックア ップしたつもりのMOのファイルも同じく真っ白。私は真っ青。どうやら変な事して、 ファイルを消してしまったらしい。デジタルのファイルのバックアップは時系列で取らないと駄目だ。私は修正した最新のものしかバックアップしていなかった。2度と 同じあやまちはするまい、と固く決意はしたものの、制作の作業がのろい、わからな い、できない、営業の方(イコール社長)が原稿を預かってからこんなに時間がかかるのを何と言ってお客さんにフォローをいれているのだろう、どん底まで落ちこん だ。最初の一週間は新しい事を次々と覚えられるのが楽しくて楽しくてしかたなかっ た。今週は大失敗を早くもしでかして、首くくってお詫びしたい気持だ。

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3月7日(金)〜3月10日(日)(1週目)

<頭がフリーズしてしまった>

いきなりフリーズしてしまった。CPUではない、私が、だ。出社初日の午前中は、出 版してもよいのではないかと思う程のDTPマニュアル(ヂヤンテイシステムの)を読 んで終わったが、午後になっていきなり社長にA3ポスターの制作をたのまれた。小売 業界を目指す女子学生へ就職セミナーの告知をする、というポスターの目的は理解で きるのだが、どうやってこのポスターで女子学生を引き付けたら良いのか、いや、そ んな大それた考えの前に、どうやって始めたらよいのかも解らず、こわくて固まって しまった。結局社長が私につきっきりでゼロから制作を始める事になった。

  1. 始めにラフでレイアウトを考える。一つの案だけでお客様と内容をつめていくのは難しいので、2案位はプレゼンできるように。
  2. 細部(フォントの種類や配色など)はあとで。指定の用紙の中で、一番訴えたい事項を主にレイアウトしていく。ある程度、仕上がった段階で打ち出し(プリントア ウト)してみる。
  3. 色、フォントの種類、文字の大きさや効果など、細部から全体のバランスに至るまで調整が済んだら、打ち出したものを少し離れて見てみる。又、トンボ通りにカッ トして(=実物大)見る事も重要。画面上ではわからなかった、文字が全く目立たな い所、逆に目立ち過ぎる所が、客観的に離れて見る事で驚く程はっきり解る。
大きくは、上記の流れで進めていくのだが、、、。内容もお客様の原稿の通りでなくてもいい、余分をけずって、よりお客様の訴えたい事項を打ち出して解り易くするのも制作のうちだ、と言われ、納得はするものの、これは、お客様の会社の業種や特色をぐっと把握する理解力、その告知の内容をまとめあげる決断力がないと、簡単に言ってしまえば、頭が悪くてはできない、と思う。そしてその内容をカタチにするデザイン力が勿論必要な訳だが、つくづくいい印刷物というのは、営業と制作側との共同作業でできるのだなあ、と思った。ところでヂヤンテイの営業の方は、社長を筆頭 に、システムや使用しているソフトも昔のバージョンから使いこなせるし、印刷のお客様は幅広いので、同様幅広い知識をもっているマルチプレイヤーが多い。社長なんてMacのこともソフトのことも、そして社会、語学の知識も、広く「深く」持っている歩く百科辞典のような人だ。その社長が自ら営業として飛び回っている。この不景気の中生き残り、かつ忙しい会社はやはりこういう会社なのだ。おまけに社長は人を教え育てる事を厭わず、何がわかっていないのかをすぐに理解して、教えてくれ る。その社長に、文字を効果的に見せる方法や、ショートカットから、システムの事まで、手取り足取り基礎から教えてもらって、やっとポスターを仕上げる事ができた。刷り上がったポスターを社長が手渡してくれた時は恥ずかしくてすぐに引き出しにしまったが、今は大切にクリアファイルにしまっている。ものすごくいい出会いをしたな、と感謝の気持でいっぱいの一週間だった。

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