2018.10.5 ヂヤンテイ君

結果にコミットするスクールDMとは

 

 

印刷・WEB・ITで
お客様の「伝えたい」をデザインする会社
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

ある学校様から、
次年度の年間DM(ダイレクトメール)の
コンペのお誘いがありました。

 

とてもありがたいことです。

 

しかしながら、
今年度のDMを担当している
協力会社がいるはずです。

 

どういう経緯でコンペ開催になったのか、
確認してみました。

 

すると、

 

デザインが変らないので、

 

という回答でした。

 

同じ会社で、
同じデザイナーが制作していれば、

 

どうしても、同じようなデザインに
なってしまうでしょう。

 

同じようなデザインが、
ブランド戦略として、
計画されていなければ、

 

いわゆるマンネリ化となり、
担当会社を変更するのが
お客様の選択肢となるのは、
ある意味では理解できます。

 

こうして当社にも
仕事のチャンスの話を振って
もらうことができました。

 

しかし、今の時代に、
デザインだけがお客様の判断の
拠り所というのも、

 

それで良いのだろうかと
直観的に感じました。

 

学校がDMを送る対象は、
基本的に資料請求者です。

 

学校に一度でも興味をもってくれた方に、
今度は、学校に足を運んでくださいと、
行動を促すことが目的です。

 

そのため、
新鮮なデザインのDMを作るのが
目的なのではなく、

 

あくまでも、
来校促進するのDMを作ることが
目的です。

 

デザインのコンペだけで、
その目的が果たせるのか。

 

気になったのが
この点です。

 

インターネットが
マーケティングにそれほど
活用されていなかった時代は、

 

学校と資料請求者との接点は、
来校してもらうまでは、
印刷物がほとんどでした。

 

印刷物による
コミュニケーションが
とても重要だったのです。

 

そういう時代に広報戦略の
パートナーとして、
私も携わらせてもらうことができ、

 

DM関連だけで、
10年以上続いた学校様も
いくつかありました。

 

10年の間には、デザイナーの変遷が
ありましたが、

 

今風にいえば、

 

結果にコミットするDM

 

を作ることに一番こだわっていました。

 

イベントごとに、
来校者の数(結果)を確認しましたし、

 

イベント会場に行き、
来校者の感性に触れる活動も
積極的にしました。

 

DMのデザイン、印刷物を提供する会社
としてではなく、

 

来校促進活動をサポートする会社
としてのお付き合いを
していたことになります。

 

当時は、インターネットが今ほど
普及していなかったので、

 

デザインを見てもらうために、
お客様のところに行き、
その都度、打合わせをしていました。

 

今思えば、その打合せが重要だった。

 

来校者の様子や
学校の様子など、
無駄話に近いような話の中から、

 

次のDMのアイディアが浮かび、
お客様に提案していました。

 

たとえば、学校見学にきた人は
歩留率が高いと聞けば、
学校見学促進パンフレットを作ろう!
などと、すかさず言ってました。

 

とにかく学校に来校してもらう、
とにかく入学に結び付ける、

 

これが自分の仕事だと考えていたので、
デザインだけのコンペってどうよ、
って気持ちになってしまうのです。

 

デザイン、版下のやり取りも
今はメールでPDFの確認というのが
当たり前。

 

働き方改革で、学校も早く終わるので、
毎回のDMに打ち合わせなんて
ことがなくなった。

 

次のDMをどうするかは、
我々が机上で考えることではなく、

 

学校という現場からの
フィードバックによって
作り上げるもの。

 

その時、その時の課題があり、
そんな旬な課題解決策として、

 

DMを作り、反応を見て、また検討する。
PDCAサイクルです。

 

今回のコンペでは、
時代が変わっているので、

 

新しい時代のDMの提案が
できないものかと思います。

 

紳士服のはるやまホールディングスが、
DMにAIを導入したのは2年前。

 

顧客個人の好みを解析し、
顧客ごとにおすすめのスーツの提案を
掲載したDMを送付したところ、

 

昨年の段階で、
来店客数が18%アップ、
客単価が8%アップという効果がでたという。

 

このところ、このGentie(ヂヤンテイ)ブログで
書いていますが、

 

今の10代は、ターゲティング広告が
当たり前なので、

 

資料請求者それぞれに
パーソナライズされたDMを作ったら
どうか?

 

動画広告のクリック率が高いので、
SNSだけでなく、
DMに動画や音声をリンクさせてはどうか?

 

「保有効果」で
交通費補助券を付けたDMを作ったらどうか?

 

バリアブル印刷で対応できるため、
誕生日にお手紙DMを送るのはどうか?

 

などなど、
今の時代に合った
結果にコミットするDMがあるはずです。

 

デザインのコンペで本当に
良いのでしょうか?

 

人の心を変え、
行動を喚起する。

 

そのためには、資料請求者と
どんなコミュニケーションが必要か?

 

そこを真剣に考えて、提案してくれる
パートナーが必要なのではないかと
思います。

 

紙は読まないと言われていますが、
自分に必要なものは広告でも
受け入れるのが今の10代。

 

DMの可能性は
まだまだあると思います。

 

コミュニケーションをつくりましょう!