2018.9.13 ozawa

2色印刷はCMYKではなく、特色(とくしょく)印刷がおすすめです!

 

印刷・WEB・ITで
お客様の「伝えたい」をデザインする会社
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

一昨日、
ある学校様で打ち合わせがありました。

 

次年度の学生募集要項の
印刷についてでした。

 

当社は
学校様からお仕事をいただく
機会も多く、
学生募集要項の経験も結構あります。

 

ほとんどが、企画、制作からの
仕事だったのですが、
今回は、学校にデザイナーさんがいるため、
印刷からのご依頼でした。

 

デザイナーさんがいる学校、
最近増えてきたと思います。

 

デザイナーさんが制作し、
印刷通販で印刷している
という話も何度か聞いています。

 

一昨日おじゃました学校様も、
普段は印刷通販を利用されている
ようでした。

 

では、どうして、
印刷依頼の話があったかと言いますと、

 

途中でミシン目が入るページがあったり、
出願用の封筒を貼ったり、

 

印刷通販には依頼できない条件つきの
案件だったからです。

 

データはほとんど出来上がっていて、
見た目からすると2色の冊子でした。

 

墨(スミ)文字が基本で、
ポイント、ポイントにブルー系の色。

 

前年度のものを見ると、
オール1色の募集要項だったので、

 

「今度は2色にするのですね?」

 

と聞いたところ、
2色という認識ではなく、
カラーにするという認識であったので、
とてもびっくりしました。

 

確かに、ブルーの色のところは、
デザイナーさんからすれば、
CMYKで作っている。

 

印刷通販では、
カラーかモノクロかの選択しかない、
ところがほとんどなので、
2色という感覚が分かりづらいのだと思いました。

 

そのため、
特色(とくしょく)インク
説明からしました。

 

特色は、
CMYK4色を掛け合わせて使う
プロセスインキと違い、
調合して1色ごとに作るインキです。

 

ブルーであれば、そのブルーだけの
インクがあるということです。

 

デザイナーの方なので、
「DIC(ディック)」と伝えたところ、
すぐに理解してくれました。

 

「DIC(ディック)」は
特色の代表的なインクで、
DIC256、DIC443など、
カラーチップ集から色を選びます。

 

 

WEBサイトでも色を確認できます。
このサイトを見てくください。

My DIC Color

 

このように、色を見て使いたい色を
DICのナンバーで指定します。

 

印刷会社は、インク会社で調合するか、
自社で調合するかして、1つの色のために
1つのインクを作って印刷します。

 

このカラーチップ集を発行しているのが、
DIC株式会社です。

 

我々は、Dic(ディック)と言ってしまっていますが、
本来はDIC(ディー・アイ・シー)と読みます。
DICは旧大日本インキ化学工業株式会社の頭文字なので。

 

もう1つ代表的なのが、
Pantone(パントン)です。

 

同じサイトで、同様に色を確認できます。
My Pantone Color

 

こちらは、日本の会社ではなく
アメリカに本社がある企業の色見本です。

 

そのため、日本ではDICによる
特色印刷の方が、一般的ですが、
Pantoneで指定されるお客様もおります。

 

カラー印刷は、CMYK4色を掛け合わせて
印刷します。

 

特色印刷は、「特別に調合した色」の
印刷です。

 

どちらが良いでしょうか?

 

これはちょっと、微妙な話になってきます。

 

印刷通販では、カラーかモノクロ印刷の選択
となっていますが、
モノクロはCMYKのうち「K」で印刷できます。

 

つまり、カラーとモノクロ印刷は
すべてCMYKで印刷ができる
ということになります。

 

CMYKの4色のインクが常にあれば
印刷ができるのですね。

 

それに比べ、特色はたくさん色があり、
お客様やデザイナーの指定によって、
インクを作る必要があります。

 

次の仕事が、他のインキの指定であれば、
印刷機のローラーについたインクを
きれいに洗い落してからでないと
次の仕事に入ることができません。

 

言ってしまえば効率が悪い。

 

印刷通販では限られたサイト以外は、
カラーとモノクロ印刷しか
受け付けていないのは、
これが1つの理由です。

 

特色がメニューにあるところでも、
冊子の特色印刷は対応していません。

 

その上、カラーであれば4色。
特色印刷は、1色だったり、
墨(スミ)インク + 特色の2色だったり
することが多く、

 

本来でいえば、印刷費も安くなります。

 

ここで最初の募集要項の話に戻ります。

 

2色イメージで作っている冊子、
データ上はCMYKで作っているので、
印刷通販で、カラー印刷すると
安くなります。

 

発注数やページ数にもよるので、
一概には言えませんが、
印刷通販のカラー印刷は安いですよね。

 

条件にもよりますが、
特色が入る、1色や2色の印刷よりも、
カラー印刷してしまった方が安いという
逆転現象が起こります。

 

どうしても、その色でなければいけない
という場合を除けば、印刷通販の世界では、

 

2色イメージのものも、カラー印刷した方が
安くなることがあるということです。

 

今回は、
印刷通販が対応できない条件だったので、
CMYKによる印刷よりも
特色を印刷をおすすめしました。

 

まず、4色カラーより2色印刷の方が
本来、安いからです。

 

また、特色では、CMYKの掛け合わせでは
再現できない色を再現できます。

 

カラープリンターでは特色の
色は再現できません。

 

先ほどの
My DIC Color
My Pantone Color
も、画面で見ているということは
RGBになりますので、正確ではありません。

 

特色は、
「特別に調合した色」なので、
実はこっちの方が贅沢なのですね。

 

募集要項であれば、特色を使って
びしっと印刷した方が、品格がでます。

 

学校のかたい印刷物ほど、
特色と墨(スミ)インクの組み合わせが
似合うものはありません。

 

全ての仕事を自社工場で印刷する
訳ではありませんが、

 

当社の工場では、特色印刷に対応しています。

 

お客様が必要なものに対応するのが、
当社の営業マインドなので、

 

こちらの条件で、仕事を拒むことが
できるだけ無いようにしています。

 

そのため、お客様の指定で、
特色インクを作っていくにつれ、
どんどん特色の在庫インクが増えてしまって
いるという状況です。

 

 

カラープリンターでお客様は
色を確認しているため、

 

募集要項などの、重要で大ロットの
印刷の場合、特色印刷をするにあたり、
色校正をすることをおすすめしています。

 

色にこだわりたいからこそ、
特色を使うのであり、

 

実際に印刷したものを見ないと、
イメージしたものと合っているか
判断できないからです。

 

印刷通販が特色を扱わないのは、
このような、お客様のイメージと
実際のイメージの相違に対応するには、

 

通販という形態に限界があることも、
1つの理由となっていると
思います。

 

ある大学では、学生便覧の表紙の色を
毎年違う特色インクを指定して
印刷しています。

 

我々でもほとんど使ったことがない
特色ナンバーを指定されることが多く、
我々も仕上がりが毎年楽しみな仕事になっています。

 

特色印刷は、
カラー印刷では表現できない色を
再現できます。

 

ここぞというアイテムに、
特色印刷。

 

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