2018.9.28 ヂヤンテイ君

東京オリンピックのボランティア応募ページにEFO(入力フォーム最適化)を!

 

印刷・WEB・ITで
お客様の「伝えたい」をデザインする会社
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

2020年の東京オリンピック、
ボランティア募集スタートの、
ニュースを観ました。

 

その中で、

 

「応募フォームの入力には30分かかる」

 

という話がでてきたので、
目を疑いました。

 

これじゃあ、ボランティアは
集まらないのではないのか?

 

瞬時にそう思いました。

 

このことが気になっていたので、
誰か、同じ考えの人いないかな?

 

と、ネットで調べてみたら、
案の定、既に話題になっていました。

 

Yahoo!ニュース:むずかしすぎる!五輪大会ボランティア応募フォーム(2018.9)
BLOGOS:東京五輪「大会ボランティア」募集ページが複雑怪奇…五輪組織委は早急な対応を!ム(2018.9)
togetter:東京オリンピックのボランティア応募ページが『webサイトでやっちゃダメな事を全部やっている』らしい「応募の時点で根性試されてる」(2018.9)
カミアプ:東京五輪のボランティア募集ページ、「見づらい」「入力に30分掛かる」と話題に(2018.9)

 

活動の違いで、ボランティアは
2種類あるようです。

 

競技運営などを行う
大会ボランティア
(募集人数30,000人)と、

 

旅行者への交通案内などを行う
都市ボランティア
(募集人数80,000人)。

 

運営主体が異なることから、
ボランティアの申込ページが
異なります。

 

都市ボランティア

 

こちらは、メールアドレスを
送信するだけ。

 

送信すると、
「応募登録のご案内メール」が
届くようなのですが、

 

まずは、これで良いと思います。

 

FAXや郵送でも応募できるので、
この手のものが苦手な方にも
優しいですね。

 

話題になっているのは、こっちです!

 

大会ボランティア

 

実際に、応募フォームを
開いてみました。

 

 

英語かあ~。

 

海外の選手、外国人のお客様を
相手にするのだから、
英語できないとだめなのかあ。

 

オリンピックのボランティアは、
善意だけじゃできないぞ、
ハードル高いぞと思いました。

 

しかし、冷静に眺めてみると、
右上に、イギリスと日本の国旗があり、
日本語のフォームがでてきました。

 

 

これに気づかないで、
諦める人もいるでしょう。

 

日本人のボランティア募集で、
デフォルトを英語にする必要
あるのでしょうか?

 

この応募フォームを作っているのは、
オリンピック公式ワールドスポンサーの
海外の企業。

 

だから、もともと日本人向けではない
フォームに日本語訳をつけただけ
と推測されます。

 

日本人が使いやすいように、
ローカライズするのが、
現在のWEBサイト制作の仕事です。

 

先に紹介したサイトで、
応募フォームの不備が
いろいろ紹介されています。

 

興味のある方は、
読んでみてくださいね。

 

そんな不備があるとも知らず、
テレビで、

 

「応募フォームの入力には30分かかる」

 

というのを観ただけで、
これじゃあ、ボランティアは
集まらないのではないのか?

 

そう思ったのは、入力フォームは、
WEBサイト制作者にとって
かなり重要だからなんです。

 

WEBサイトを作って、
魅力的な商品やサービスを
しっかり紹介できても、

 

購入してもらったり、
お問合せをもらったりするための
入力フォームを送信してもらわなければ、
ビジネスになりません。

 

入力フォームを使っている途中で、
入力フォームが面倒になってしまう、

 

最後まで入力したのに、
エラーがでて諦めた。

 

WEBサイト運営者は
こういことを、
できるだけ避けたいと思っています。

 

だから、基本は、
入力項目はできるだけ少なくし、

 

ユーザーのストレスを
少なくします。

 

だって、入力フォームから
送信してほしいのだから。

 

ちなみに、当社のお問合せ
フォームをはこれです。

 

 

ついこの間までは、
「法人・組織名」の項目もなかった。

 

こんなシンプルなものでも、
入力項目の幅を広くしたり、
入力例を記載しておいたり、

 

確認ページで離脱してほしくないので、
確認ページは作らなかったり、

 

送信ボタンを押したら
どうなるかを記載しておいたり、

 

ユーザーの負担を軽くできるよう
工夫しているんですよ。

 

以前よくあったのが、
(今でもありますね)
メールアドレスを2回入力
させるというもの。

 

これが面倒だと言っている人を
見た時から、
メールアドレスを2回入力は
しないことにしました。

 

当社のお問合せフォームは
会社案内サイトにある
フォームなので、

 

こんなもので良いのですが、
ECサイトだと、もう少し入力
項目が必要となりますね。

 

それでも、ユーザーの負担を取り除き、
ストレスを感じさせないように
することに変わりはありません。

 

こういうことを、業界では
EFO(入力フォーム最適化)
って呼んでいます。

 

私は、前回の東京オリンピックの時は
1歳だったので、
東京で育ったのですが、
まったく記憶がありません。

 

一生に一度は、
オリンピックを目の前で、
観てみたいと思っていて、

 

同級生同士で、リタイアしたら、
みんなで観に行こうなんて
話をしていたこともありますが、

 

2020年の東京オリンピックは、
東日本大震災で避難している人がいるのに
という気持ちがあるので、
賛成ではありませんでした。

 

今年のような猛暑を考えても、
本当に大丈夫なのかなと
心配でもあります。

 

それでも開催することは
間違いありませんし、
国民に有益な行事になってほしいと
願っています。

 

だからこそ、
11万人ものボランティアが
必要なのに、あんな応募フォーム
でいいのか?

 

と思います。

 

やる気のあるボランティアの
やる気を削がないかと心配です。

 

ボランティアの待遇面の悪さから、
大学生からも敬遠されているという
ニュースも観たことがあります。

 

せっかくスーバーボランティアの
尾花さん称賛の話題が今年はあり、
自分もと、感じていた人もいるかもしれません。

 

応募フォームが壁とならないよう
すぐにでも変更すべきだと思います。

 

応募の時点で、顔写真とか、
ユニフォームのサイズまで
必要なの?

 

とりあえず応募してもらって、
各地で、説明会を開くとかできないのかなあ?

 

手続きをもっと段階的にし、
納得の上で、ボランティア活動してもらう。

 

すべてをWEBサイトで完結
させる必要はないのではないかと
思いました。

 

そうなると、手続き方法を
変えないとですね。

 

ボラティアの方が生き生きと活躍する
そんな東京オリンピックに
なってほしいからこそ、
書かせてもらいました。